会場交渉

平和映画祭の会場を決めるに当たって、
若い人にたくさん見てもらいたいのと、
車があることを前提にしたくなかったので、
公共交通機関が便利な高岡駅前の施設にした。
高岡市生涯学習センターってことで、
市の直営ではないにしてもお役所の一部だろう。

比較的料金も安かったからここに目をつけて、
いろいろ交渉していたら気がついたことがある。
いわゆる箱物だけ立派で利用率の低い施設だけど、
もう創立3周年を目前にしていながら、
一度も使っていない道具があるのにまず驚く。
必要なかったのなら買うべきではないし、
せっかく税金で買ったなら使ってくれよと思う。

さてその会場ホールの使用料金を巡って、
僕らの設定した映画祭料金は、一般が2000円、
24歳以下が1500円、18歳以下は1000円、
そして中学生以下は保護者同伴で無料というものだ。
少しでも多く若い人に見てもらいたくて、
映画の配給元ともギリギリの交渉をして決めた額だ。
少しでも前売りで売りたいので当日は500円高

ところがここで一つの問題が起きてきた。
最高料金が2001円以上だと会場費が割高になる。
僕らは全員ボランティアでの市民活動で、
本来なら公務員がやってもいいような活動を、
市民のためにと思ってやっているのに、
どうしてこのくらいのことを融通できないのか?
同行したメンバーが怒り始めて上司が出てきた。

その彼が言うことには、この施設は4月から、
民間に事業を委託するのでそこで相談してくれ!
とまあひたすら自分の判断を逃れたいらしい。
どうせ内輪の規則優先で、せっかくのホールを、
有効利用する気持ちなどまったくないのだろう。
そんなだから民間に委託しなくちゃならなくなる。

普通ならかきいれどきの連休さえ、
ホールはガラガラで営業努力もしないのだ。
さらにその理由を聞いて、またあきれる。
連休中は他の行事が多くて人が集まらないのだとか。
それじゃあ活性化もおぼつかないし経営も成り立つまい。
自分で人集めの努力する気はないのかい?