「イン・ハー・シューズ」

このところ派手なハリウッド映画は、
気晴らし以外には見る気になれないけど、
イン・ハー・シューズ」はお勧めします。
これは僕がお勧めする映画としては珍しく、
北陸でもロードショー公開されていますね♪

この映画は、今月初めの映画の日に、
エリザベスタウン」を見たあとで、
たまたま時間が合ったからみたようなもの。
書店の店頭でピアを立ち読みしたときに、
読者ポイントが高かったのも気になってました。
ただし「エリザベスタウン」が期待はずれで、
やっぱハリウッドはダメだなと思ったから、
ほとんど期待しないで見たのも事実です。

ところがなんか最初の雰囲気から違うんだよね!
キャメロン・ディアスはしっかり自分を演じて、
外見とは違う個性の存在を見せてくれるし、
姉役のトニ・コレットはどこにでもいそうな、
自分の外見にコンプレックスを抱いて、
仕事一筋に生きる女性をうまく演じている。
その姉妹の他にも、登場する人たちはみんな、
それぞれ人には見せない悩みを抱えて生きている。

自分の傷に触れられると怒って人を傷つける。
みんな決して根っからの悪い人じゃないのに、
むしろいい人ばかりなのに傷つけあって、
だけどしっかりと絆を大切にして生きている。
映画を見ているうちに少しずつ物語に惹かれて、
いつのまにか自分の感情をそこに見つけさえする。
喧嘩しながらもお互いを大切に思っていて、
それをしっかりと理解し合っている人たち。

監督はカーティス・ハンソンと言う人で、
「L.A.コンフィデンシャル」で知られている。
脚本や音楽などのスタッフ陣も手堅い感じで、
脇役にも味のある好人物をうまく起用している。
見ている途中ではこの先どうなるのか見えないし、
見終わったところで、なにかすがすがしさが残る。
イン・ハー・シューズ」の意味もわかって、
見て良かったと思える映画だったですよ♪