新しい戦争と平和

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2001年の911事件以来、
アメリカ合衆国は世界戦争を始めた。
今や世界のいかなる国も安全ではない。
為政者はテロとの対決だとしているけど、
それはどうもいかがわしい表現だ。
「テロリストは誰だ!」の映画を見ても、
現在世界中で戦争をまき散らしているのは、
アメリカしかいないことがよくわかる。

しかもその詳細をよく注意してみると、
武器を持って人を殺すのは一部だけで、
むしろ最大の戦略はグローバルマネーであり、
世界のいたる場所で破壊活動が続いている。
これは既に世界大戦と言っていいだろう。
日本は進んでこの戦争に参加しており、
いくつもの戦いで勝敗を繰り返しながら、
全体的には勝ち組国家となっている。

しかしあらゆる戦争がそうであるように、
人々の生活は貧窮して不安定になり、
戦争に乗じたものが莫大な富を得ている。
今のところいつ終わるとも知れない戦争は、
多くの人に絶望感を植え付けながら、
生き残るためには勝つしかないと思わせる。
助け合って生きる喜びは締め付けられ、
金さえあれば成功者だと思う亡者が増えた。

この新しい戦争には似非平和がつきまとう。
飴とムチを使い分けながら演出される平和は、
果てしない勝ち組に対するおだやかな追従で、
より弱い者を作ることによって成り立つ。
社会に弱者を生産するシステムによって、
逆らうものを絶望感で封じ込めるのだ。
イラクで行われていることは象徴行為で、
新しい戦争はあらゆる国内に既にある。