お天気次第

まみあな自然農のメンバーは、平日は別仕事の人が多いので、
農作業はどうしても週末が中心になってしまう。
機械化された農業ならそれでも成り立つだろうけど、
機械や化学薬品を使わない自然農では、お天気次第だから、
それで一家の収入にするのは難しくて、自給自足が限界になる。
自然農を続けるには、まずこの価値観を納得出来るかどうか、
多くの現金収入を得たい人には、最初から勧められない。

だけどまあ今の世の中、買い物をしなくてもお金が掛かるので、
どうしても自然農以外の収入の道をもたなくてはならない。
いわばお金を稼ぐしか脳のない貧しい人たちを養うためだ。
ところが何を勘違いしたか、お金をたくさんもっていると、
それが豊かなことだと思っている人がいるから困ってしまう。

なるべくそんな輩には関わりたくないものだけど、
この国の仕組みは戦後アメリカ統治になって以来、
貨幣経済が価値観の中心になってしまったので、
お金さえ有れば大きな顔をしていられる社会になっている。
お金がないとうっかり家の外を出歩くのも大変だし、
そもそも住む家が手に入らないから大変だって事になってしまう。
戦争によって、この国はすっかり貧しくなってしまったのだ。

さてさて今日から三日間はみんなで農作業ができる。
そう思っていたら、朝から雨で、僕はパソコンに向かっている。
作業小屋で脱穀機の手入れなどもしておきたいから、
このまま雨でも午後には行くつもりだけど、この季節、
やっぱり秋晴れの下で、自然の風を満喫しながら作業がしたい。