大好き!

イメージ 1

羊の目(@odorukodomo8910)さんが、Twitterで公開している、
ある漫画が人気になって、「ねとらぼ」に紹介されていました。
一人でお留守番している女の子に、プレゼントだけを与えて、
忙しく去っていく母親と、置き去りにされた女の子を描き、
子どもが「本当に欲しいもの」を描いた、4ページの漫画です。

出ていくお母さんのスカートの裾を、女の子は掴みますが、
仕事に追われて忙しいお母さんは、振り払って出て行ってしまう。
取り残された女の子は、プレゼントの箱を開かずに積み重ね、
帽子を被せて人形のように見立てて、リボンで手を繋ぐ。
その影には、仲良く手を繋いだお母さんと女の子が見えます。

「一人ぼっちの女の子が本当に欲しかったものは……」
と書いてあるのですが、女性が働くことが当たり前の富山県では、
こうした光景は当たり前で、置き去りにされた子は爺婆と遊び、
触れあいが大切な時期に、親子の繋がりは希薄なのです。
経済的には豊かになるでしょうが、女の子の心はどうでしょう。

子育てを終えた女性と、第二の人生みたいな話をするとき、
子どもは親のことなど見ないで、勝手に生きていると言います。
近所に住んでいても滅多に来ないし、来ても何もすることがなくて、
用件だけ済ませると、サッサと帰って行ってしまうのだそうです。
こうしたことは望ましいのか、望ましくないのか・・・

子どもを産んでまもなくから、共稼ぎで働きに出ていたから、
子育てはいつも爺婆に託して、自分たちはあまり触れあっていない。
子どもと一緒に遊んだ記憶もないし、楽しかった記憶も少ない。
そうやって大きくなった子どもは、親との付き合い方を知らないし、
親は親で幸せな子育て時期を、自ら放棄していたとも言える。

人生の大きなギフトである、自分の子を育てるという喜びを放棄して、
せっせとお金を稼ぐ人たちを見ていると、この人を思い出します。
夫婦して働き続けて、自分たちの家も建てて豊かになって、
子育ても終わり、老後の生活も何とか見通しもついた。
だけど何か、大きな忘れ物をしてきたような気がすると言う。

僕は毎日姫と触れあい、多くの時間を一緒に過ごしながら、
笑ったり怒ったり、心まで繋がった実感を味わって過ごしている。
ケンカもするし、怒ってつかみかかってくるときもあるけど、
ご機嫌斜めの時は、「大好き!」と言うと機嫌が直る。
どんな合理的な理由よりも、お互いに好きであることが嬉しい。