秋の夜長に・・・

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冬至に向かう秋の夜は、一年で一番長く感じる。
実際にも日照時間は短くて、夜は長いのでしょうが、
まだ夏の日差し思い出すから、なおさら長く感じます。
農作業も終わりに近づいて、忙しさが薄まるから、
早めに帰宅して、家でゆっくりする時間が増えてくる。

こんな夜に早く寝て、夜中に目を覚ましてしまうと、
いろいろ考えごとをして、何時間も起きてしまう。
翌日早く起きる必要もなければ、本を読むこともあるけど、
特に読みたい本もない夜は、ゆっくりと人生を省みる。
なにしろもう、60年以上を生きてきたのです。

僕は子どもの頃から、自立心が強かったというか、
早く親元を離れて、自由に暮らしたいと思っていました。
だから大学は東京へ出て、一人暮らしを始めたので、
一人で旅の暮らしを始めたことは、いわば必然でした。
たとえ辛くても、そのことを後悔したことはない。

一人で生きることを基本として、様々な仕事に就き、
どんな仕事でも、生きるために頑張ってやってきました。
いくつもの命がけの恋もして、やってみたいことはやって、
それでも自由だけは守り通して、還暦にまでなった。
それを区切りとして、結婚して家庭を持ったとも言える。

妻はまだ若くて、僕と似た価値観ちながら生活力がなく、
僕が先に死んだ後、どうやって生きていくかが気に掛かる。
自然農がいいと分かっていても、自然農だけでは、
子どもを育てる生活は、経済的に成り立たないのです。
僕は両方できますが、妻はそれが難しいようです。

それでも結婚してから、妻はいくつかの仕事に挑戦して、
今もベッド&クラフトの、ハウスキープの仕事をしています。
誰に気兼ねすることなく、一人でできるのが良いそうです。
それでさえ、部屋が汚かったと注意されたりすると、
その夜は眠れなくなるほどに、落ち込んでいたりする。

もっと気楽に生きれば良い、と助言しているのですが、
僕がよほど気楽に過ぎると思うのか、馬耳東風に聞き流す。
はいはい君は自由に、思うようにやってください。
生きていくことは、どんなに辛くても面白いと思うし、
男と女だから、許されて良いと思う事もあるのです。