便利になった宿泊検索サイト

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30~40年前、いわゆる70年代から80年代に、
僕はあちこち一人旅をしましたが、案内本はほとんど無かった。
もちろんインターネットもなかったし、周囲の人に聞いても、
世界はおろか、国内の宿泊情報さえほとんどありませんでした。
それでも行って見たかった僕は、ともかく行ってみて、
行き当たりばったりで、宿を探して宿泊していたのです。

70年代半ばに、今は橋で繋がっている池間島へ行ったときは、
連絡船に乗って行ったものの、帰りの便はもうありませんでした。
泊れば良いと思っていても、泊めてくれそうな宿が見つからなくて、
島で唯一の公共建物に見えた、郵便局で聞いてみたのです。
そこで紹介された家に行くと、およそ宿とも思えないボロ家で、
夜にトイレへ行くと、たくさんの便所虫に驚かされたものでした。

あるいはメキシコで、イスラ・ムヘーレス(島)へ行ったときは、
島の桟橋で子どもたちが荷物を持ち、宿まで案内してくれた。
荷物を運んでチップをもらうのが目的だけど、僕の場合は荷物もなく、
清潔で安い宿を教えてくれ、と言ったらちゃんと案内してくれた。
その宿は今で言うバックパッカーズホテルで、ドミトリーでもあり、
片言の英語でも、楽しいコミュニケーションを味わえました。

90年代になると、旅の情報は爆発的に増えてきましたが、
一人でぶらぶら旅をする人の情報は、「地球の歩き方」しか無かった。
それでも多くの若者が、この本を片手に世界中へ出て行ったし、
僕もタイやフィリピンでは、この本のお世話になっていたのです。
日本人は大戦で敗戦したために、後れを取った感はありますが、
およそ20世紀の旅は、世界中でそんな感じだったのです。

さてそれが21世紀になると、インターネットのおかげで、
旅の情報も格段に多く、リアルタイムで手に入るようになります。
と言っても00年代は、僕はほとんど旅をしませんでしたが、
10年代になって、妻や子を連れて1泊旅行をするようになる。
そこで役に立っているのが、いわゆる宿泊検索サイトで、
現在数多くのサイトがある中で、こんなサイトを見ていました。

じゃらんネット、楽天トラベル、一休.com、Yahoo!トラベル、
JTB、日本旅行、そして全体を比較できるH.I.S.旅プロ。
ところがまた一つ進化して、新しく使っているのが、
Hotels.com、Booking.com、トラベルコ、トリバゴです。
これらは昔の「地球の歩き方」のように、安価な宿が多くあって、
しかもたっぷりの写真と、必要な情報が十分揃っているのです。

今日紹介した写真は、白馬地方で山歩きをしようと思ったとき、
安い宿に二泊して八方池へ行ってみたい、と思って探した宿です。
お風呂は小さくて温泉ではないし、ドミトリーの安宿ですが、
夫婦と子ども一人の3人で、2泊分の宿泊料金が19,200円。
白馬ですから、近くには立ち寄りの温泉もたくさんあるし、
ドミトリーと言っても、家族3人で一部屋使えるのです。

子連れの旅は、車でないと時間に追われてしまいますが、
1泊では行ける距離が限られて、なかなか遠くまでは行けません。
だけど2泊なら、行ける範囲が大幅に広がるでしょうし、
丸一日たっぷりと、山でも海でも楽しむことができるでしょう。
今は姫よりも妻の要求に汲々としながらも、やっぱり旅はしたい、
と思いながら、検索サイトで妄想トリップを楽しんでいます。