大阪なおみとセリーナ・ウイリアムズ
スポーツ界でまた一つ、感動的なシーンを見ました。
テニスの全米オープンで、大阪なおみが優勝して、
日本人初の、グランドスラム制覇を成し遂げたのです。
そしてそれだけであれば、ただのニュースでしたが、
この決勝戦で対戦した、セリーナと大阪が凄い。
セリーナは言わずと知れた、女子テニス界の女王で、
1981年9月生まれの、現在36歳で母親でもある。
WTAツアーにおいて、シングル72勝しており、
グランドスラムの優勝回数は、男女通して現役1位です。
さらに生涯獲得賞金は、8000万ドルを超えており、
すべての女子プロスポーツ選手の中で、やはり1位なのです。
4大会連続で優勝しており、この頃の大阪なおみはまだ未就学児です。
なおみは3歳からテニスを始めてはいますが、スクールではなく、
父親から教えてもらっていたようで、2001年にアメリカへ移住。
全米オープンの会場でもある、ナショナル・テニス・センターで、
毎日6時間近く、6年間にわたって練習し続けてきたようです。
当然その頃から、セリーナ・ウイリアムズは女王でしたから、
なおみは物心ついた頃から、ずっとセリーナに憧れていたのです。
今回は初めてのグランドスラム決勝で、セリーナと対戦するとわかり、
準優勝で勝ったときは、「アイ・ラブ・セリーナ」と喜んだ。
その憧れのセリーナと、夢の初舞台で対戦した気持ちはどんなだったか、
僕らは想像するだけですが、その舞台は思うようではなかったのです。
もともと男女の不平等に対して、戦う闘士でもあったセリーナは、
この決勝戦の途中で、審判がコーチの指導を反則としたことに対し、
男子のプレイで反則にしないことが、どうして女子は反則なのかと怒った。
その実際は分かりませんが、これがきっかけでセリーナは苛立って、
その後のプレイが思うように行かなかったのは、確かなようです。
大阪なおみはストレートで勝ち、初のグランドスラム勝者となりました。
セリーナのフアンが圧倒的に多い会場で、ブーイングの嵐となり、
大阪なおみはうつむいたまま、勝利インタビューもお詫びのようになる。
だけどセリーナの怒りは、なおみに向けたものではなかったので、
観客に対して「なおみは勝者に値する」と言って、会場を静めました。
このときの様子は、世界中で多くの人が見て感動しており、
その時の二人の様子が、この写真になったのです。
おめでとうナオミ♪、 ありがとうセリーナ!