沖縄県知事選挙

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玉城デニー氏 と 佐喜真淳氏↑

沖縄県では、翁長知事の死去によって、
次の知事を選ぶ選挙が、始まろうとしています。
実質的には佐喜真淳氏と、玉城デニー氏の一騎打ちで、
佐喜真氏には、自民・公明・維新・希望の各党が支持を示し、
玉城氏は、社民・共産・社大・自由・国民民主・立憲民主が支持。
事前の票読みでは、玉城氏が一歩リードと言われますが、
様々なデマがまかり通って、選挙結果は予断を許しません。

与党系4党が結束して、一人の候補を支持するのは珍しく、
自民党は管官房長官や二階幹事長、竹下総務会長の来沖を決め、
総力を挙げて知事選に臨むことが、はっきりと読み取れます。
片や野党系も6党に加えて、会派おきなわも玉城氏を支持して、
オール沖縄の流れを、もう一度取り戻そうと頑張っています。
しかし今回の選挙で残念なことは、佐喜真候補の側が、
立候補者のマスコミ主催の公開討論を、拒否していることです。

今年1月の名護市長選挙では、候補者同士の公開討論をせず、
辺野古移設を争点にしないことで、自民擁立候補が勝った経緯があり、
今回の県知事選挙も、そのように仕組みたい考えがあるのでしょう。
一番大きな問題を争点にしないで、市民が喜びそうな問題で、
点数を稼いでおいて、それで選挙に勝とうとするのでしょうか?
だとすれば姑息で、まったく恥ずかしい態度だと思いますが、
なりふり構わない自民党の選挙対応は、残念としか言い様がない。

アベノ独裁のえげつないやり方で、沖縄県の予算は減らされ続け、
4年間で500億円も減ったと言いますから、異常としか思えない。
その代りに政府系が勝った名護市などでは、驚くほど予算が増え、
お金で市民の心を釣ろうとしているのが、丸見えの政権です。
それでも生活に困れば、正義も何もあったものじゃなくなって、
お金を出すところが選挙で勝つ、なんてのはいかがなものか。
沖縄県民を馬鹿にしているとは、そういうことを指すのでしょう。

沖縄県民も日本国民であるなら、アメリカの言いなりにならずに、
もっと国民の気持ちを大切にして、政治を行ってほしいと思うのですが。
沖縄に対するアベノ独裁のやり方を見る限り、信用はできないので、
今回の選挙では玉城さんに勝って欲しい、と思うほかありません。
長らく沖縄のために戦った翁長知事の、弔い合戦と言いますが、
そんな私情を抜きにしても、オール沖縄の意味は大きいでしょう。
力ある者を優先する政治ではなく、市民に寄り添う政治を望みます。