翻弄された畑
今年は異常な気象ってことで、人手が必要でしたが、
春から学校の仕事を始めたこともあり、畑に手が回らない。
必然的に畑は荒れ放題になって、ざっくりと手入れをするから、
作物はうまく育たず、草の世話ばかりしている感じです。
自然が相手ですから、こんなこともあっていいのでしょうが。
田んぼのほうさえ、田植えの時期に体調を壊したので、
思うように予定が進まなかったので、畑は妻に任せっきり。
さすがに広さ一反の畑は、使いこなせなかったうえに、
家から遠いこともあって、家を引っ越したいと言っています。
利賀とかへ引っ越したいと、以前から言っているのですが。
現在の生活には、学校仕事の収入も欠かせないし、
引っ越し先でまた仕事を探すのは、なかなかに難しい。
若い人なら、なんでも見つけて働けるでしょうが、
僕のような高齢者になれば、簡単には仕事が見つからない。
しかも車を必要としない仕事なんて、まず無理でしょう。
妻は次々に不満の種を見つけて、僕にぶつけますが、
僕は長い年月に不満を刈り取って、今は平穏な気持ちです。
世の中に対する不満は、黙っていてはいけないのですが、
しかるべき方法で意見を言って、通らないものは一旦諦める。
いつかチャンスはあるし、なければそれが運命でしょう。
畑に種をまいておけば、気象条件さえ叶っていれば、
やがて育って花が咲き、作物ができて収穫できるのです。
だけどいつもそう、都合よくいくとは限りません。
今年のように異常気象のこともあれば、もっと局地的に、
うまくいかないことのほうが多いのが、自然でもあります。
市のまちづくりや町内会なども、田畑と同じように、
理想通りに行くことなんか、滅多にないのが自然でしょう。
僕らはそれを分かった上で、それでも理想に向かって、
コツコツと意見を言い、体を動かしていくしかないのです。
荒れた畑は僕の現状でもあり、世の中の今を見せてくれます。