「9割の人が気がつかない保険のヒミツ」

イメージ 1

保険選びに役立つ、情報発信のポータルサイト
「保険ソクラテス」編集部が、興味深い本を出しました。
「9割の人が気づかない保険のヒミツ」と題されて、
保険のセールストークのまやかしを、解説するものです。

「掛け捨てはもったいないと思いませんか?」
「外貨建てですので円より高い利率が期待できます」
「銀行に預けるよりも効率よく貯蓄できます」
「学資保険は、お子様への未来のプレゼントです」
「終身型の保険は若い内に入った方が安くてお得ですよ!」
「入院の通算保証日数を1095日に拡大しました」
「今や2人に1人が、がんになる時代です」
「女性特有の病気を手厚く保障します」

こうしたセールストークは、成人した日本人なら、
誰でも一度は聞いたことがある、のではないでしょうか。
保険のセールスレディは、どこの町にでもいますし、
どんな中小企業でも、担当のセールスレディがやってくる。
そこで僕らは必ず、上記のような台詞を耳にしているのです。

これらの台詞の内容は、決して嘘ではないのですが、
そこには必ず、保険を売るための仕掛けがあったりする。
僕らはその仕掛けや、保険の仕組みを知っていないと、
思わぬ落とし穴にはまり、無用な保険を購入したりするのです。
そこでこの本では、保険の正しい理解を促すことによって、
セールストークのトリックを暴き、注意を促すのです。

例えば「2人に1人が、がんになる時代」などのトークは、
金融庁も釘を刺して、十分な説明をしていないと指摘しました。
日本人が一生涯でがんになる確率は、確かに高いのですが、
30代の男性が10年後に癌になる確率は、0.5%です。
40代でも2%、50代でさえ6%でしかないのに、
働き盛りの30代~50代の人が、心配してもしょうがない。
お金の使い道は、もっと考えた方がいいと言うのです。

本書は様々な保険を、種類別に分類して8つの章にわけ、
あらゆる保険のセールストークを、解説しています。
僕らが普段何気なく聞いている、売るための台詞に惑わされず、
本当に必要な保険を見極めて、口車に乗らない選択をする。
そのために必要な知識が、ここには載せられているので、
保険に関心がある人は、一度読んでおくことをお勧めします。

それにしても日本人は、どうしてこんなにお金が好きなのか?
発展途上国の飢えた人たちならまだしも、これだけ豊かな国なのに、
世界でも飛び抜けて、保険商品が売れていると言われています。
この国自体もそうですが、お金に対する執着は異様で、
経済の在り方にも、このままでいいとは思われないのですが・・・

経済デモクラシーなども、考えてみたいものです。