南砺市まちづくり基本条例施行から6年

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(婦人議会の勉強会での意見交換)

平成24年7月に施行された、南砺市まちづくり基本条例は、
今年で運用6年目となり、様々な変化が起きてきています。
しかしその内容は、まだまだ表面的なものが多いようで、
実感としては、今も協働のまちづくりができているとは思えません。
様々な施策も掛け声倒れが多いし、今ひとつ成果も上がらない。

そんな中で、協働のまちづくりを見守る推進会議があって、
僕もその一員であり、今年は市民との情報共有部会を受け持っている。
良く言われる、市民に協働意識が広がっていないのはどうしてか、
と言った課題を、解明しようとする部会なのですが・・・

この部会では、協働意識が広がっていないと言われる若者や女性に、
直接意見を聞くことで、何が原因かを探ることを目的として、
すでにPTAの人たちや、婦人会の人たちから意見を聞いてきました。
8月には、子ども議会のメンバーとも意見交換する予定ですが、
いくつか見えてきたことがあるので、その一部を書いておきます。

まず一番大きな問題と思われるのが、協働のまちづくりを進めるために、
かなり強引に作られた「自治振興会」なるものが、各地バラバラで、
歴史や基盤も違えば、規模や運用も違うので統一されていない。
小さな規模の自治振興会では、顔の見える運用がされているので、
ほとんどのメンバーは協働を知っており、実際に試みられた成果もある。

だけど規模の大きな自治振興会では、代表だけが知っており、
様々な試みや伝達事項が、末端の人まで届いていない現実がある。
このままでは、小規模多機能と言っても同じ事になり、
一部の人しか知らない、掛け声倒れの試みになりかねないと思われます。

この組織の問題を、あらためて考える必要があると思うのですが、
行政にしても規模の大きな自治振興会にしても、問題意識が希薄なのです。
この状態のまま何をやっても、同じ失敗を繰り返すのではないか?
と考えるので、推進会議にはそのような意見を言っているのですが、
果たしてこれを課題として、取り上げられるかどうかは難しいのです。