空き家が1000軒

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愛媛県今治市の刑務所から、逃げ出した受刑者が、
尾道市向島に潜伏して、4日目になるようです。
大井造船作業場の寮から、逃走したとの事ですけど、
このニュースで驚いたのは、向島の空き家の数でした。
面積18.4㎢の広さに、16,517人が暮らしていて、
そこに1000件程の、空き家があると言います。

人口減少による、空き家の増加が増えていて、
それがやがて犯罪の温床になる、と言われていた。
それが今回は、逃亡者の隠れ場所になっており、
900人の捜査員が探しても、見つからないのです。
これはもう、向島だけの問題とは言えない、
過疎化する地方の、必然的な課題となるのです。

僕が住む南砺市でも、あちこちに空き家が目立ち、
ちょっと町外れの郊外では、それが放置されています。
むろん戸締まりはされていますが、その気になれば、
どこからでも進入できるし、見つかりにくい。
廃屋になっているところは、早く取り壊すべきで、
使える家なら、必要な人が使えばいいでしょう。

だけど日本において、不動産は大切な財産であり、
廃屋であろうと何であろうと、簡単には扱えません。
取り壊すにしても、膨大な費用が必要なので、
放置されている空き家が多いのが、現状なのです。
しかしそれが社会不安の原因となる、と認識すれば、
公金を使っても取り壊し、財産は没取すればいい。

と僕なんかは思うのですが、持たない者の言い分は、
持てる者の実行支配する社会では、通りません。
この状況を利用する者は、どんな人間なのか、
決して新しいチャレンジを生むとは、思えません。
土地の所有や私有財産制そのものを、見直してもいい、
と思うのですが、まだ当分は無理なのでしょう。