僕らは何をしているのか?

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日本は世界でも有数の経済大国であり、軍事大国でもある。
長らく夢見ていた、富国強兵が実現した努力の国で、
国民はよく働くし、道徳的な民度も高くて住みやすい。
と言うのが、日本人が思い描いている日本の姿なのですが、
これが幸福なのかどうかになると、俄然怪しくなってしまいます。

世界幸福度調査と言うのは、実はいくつもあって、
米国のギャラップ調査では、フィジーが1位となります。
2位コロンビア、3位フィリピン、4位メキシコ、5位ベトナム
と見てくると、なんか客観的に見ておかしな気もする。
それもそのはずで、この調査は国民の主観的な幸福度であり、
これによると日本は、18位となっているのですが・・・

それではもっと客観的な、幸福度ランキングはと見れば、
国連がとりまとめたものがあるので、これを見てみましょう。
ポイントとしては、・人口あたりのGDP ・社会的支援
・健康な平均寿命 ・人生の選択をする自由 ・性の平等性
・社会の腐敗度 となっており、いちおう客観的と言えるでしょう。

第1位 フィンランド
 2位 ノルウェー
 3位 デンマーク
 4位 アイスランド
 5位 スイス
 6位 オランダ
 7位 カナダ
 9位 スェーデン
10位 オーストラリア

11位 イスラエル
12位 オーストリア
13位 コスタリカ
14位 アイルランド
15位 ドイツ
16位 ベルギー
18位 アメリ
19位 イギリス

北欧やベネルックス3国に加え、主立った文化立国が挙がって、
納得できるものですが、日本の名前はまだ出てきません。

21位チェコ共和国、22位マルタ、23位フランス、
24位メキシコ、25位チリ、26位台湾、27位パナマ、  
28位ブラジル、29位アルゼンチン、30位グァテマラ、
31位ウルグァイ、32位カタール、33位サウジアラビア
34位シンガポール、35位マレーシア、36位スペイン、
37位コロンビア、・・・・まだ日本は出てきません。

このまま50位まで見ても、日本の名前は見えなくて、
54位で、ようやくランクインしている状態でした。
156カ国中のランクで、54位なのですから喜んで良い?
なんて思っている人は、あまりいないのではないでしょうか。
過労死まで出して働いた結果が、せいぜいこんなものでいいのか?

ランクを落としている最大の要因は、政治社会の腐敗であり、
性の不平等であり、社会的支援の未熟さと言えるでしょう。
どうしていくら働いても、暮らしは良くならないのかと言えば、
目指すところのイメージが見えていないから、と思われます。
せいぜい明治時代に思い描いた、富国強兵を目指した思想から、
抜け出せていないのが、現状ではないかと思うのです。

フィンランドは物価も高いのですが、教育水準も高くて、
人々の労働時給も高く、社会保障はもちろん充実しています。
世界に先駆けて、ベーシックインカムを取り入れている国であり、
今年1位になった理由には、これが大きく関与していそうです。
日本は将来にどんな国を目指すのか、もっと考えたいですね!