木創建モデルハウス
古い我が家の表面が、雨風でだいぶいたんでおり、
さらに大雪になると、重みで壊れないかと心配になる。
知り合いのリフォーム屋さんに、どんなものか相談したら、
木材を使ったパッシブハウスがあって、見学に行くから、
一緒に行かないかと誘われたので、同行して見てきました。
以前にYKKのパッシブハウスは、見たことがありますが、
あれは集合住宅の団地ですし、値段もけっこう高かった。
それを個人の家でやると、どんな感じの家になるのか、
興味もあったし、参加者も少なかったので同行したのです。
簡単な気持ちで同行しましたら、けっこう遠い場所で、
高速道路を4時間突っ走って、知多半島まで行ってきました。
郡上八幡を過ぎたあたりから、目に見えて雪が少なくなり、
日本列島の太平洋側と日本海側では、気候が違うと実感です。
モデルハウスのあった場所なんか、日当たりも良くて、
これなら冬の寒さも、心配要らないような気もしてくる。
南側がガラス張りの木造建築が、落ち着いた雰囲気でした。
砺波平野の寒さとは違って、日差しも暖かな日でしたので、
家の中は暖かくて、自然に上着も脱いでしまうほどです。
それでも家の中を見て回ると、パッシブハウスの工夫があって、
80坪の家に、暖房はエアコンが一つで十分とのこと。
外気を家に取り込むとき、家内部の空気を外に出す所を通し、
そこで熱交換をしてから、エアコンで暖めて床下へ流す。
ガラス張りの部分はすべて、4重ガラスの断熱になっていて、
これが木で造られているところが、木創建住宅の特徴になります。
また耐震構造にするために、格子状の飾り材木が使われており、
ここでも閉じられた壁にしないで、太陽光を取り入れていました。
太陽と風を使うところは、どんなパッシブハウスも同じです。
家全体の空気の流れが、綿密に計算されて循環するので、
小さい冷暖房設備で、家の中全体が快適に過ごせる工夫がある。
そのためにも外壁は機密性が高くて、床下も密閉されており、
昔のような風通しの良い家とは、大きく考え方が違います。
我が家のように、換気をしないでも適度に外気が入る古い家では、
ほとんど心配にならない、空気の乾燥なども気になりました。
ガラスによって外へ解放された空間は、確かに気持ち良くて、
そこで太陽光を取り入れれば、それだけで室内は暖かくなります。
いいなあと思う反面、坪単価を聞くとやっぱりけっこう高い。
十分な資金があれば検討したいけど、僕のような貧乏人は、
町の環境を良くする方が、良い暮らしが出来そうな気がします。