嘘八百で適材適所になった国税庁長官!

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公務員とは何か、官僚とは何かを知る上で、
今回の国税庁長官になった、佐川宣寿氏の昇格は、
前川喜平氏の更迭と、見事な対比を見せてくれます。
嘘でも権力者に有利な発言をすれば、昇格できて、
真実でも権力者に不利な発言をすれば、更迭される。

真実を述べた前川長官は、役所は更迭されましたが、
その後も自分の信念に基づいて、社会活動されている。
片や嘘をついて国税庁長官になった、佐川氏の方は、
定例の記者会見もせずに、公費を使って逃げ回り、
確定申告の時期だというのに、身を隠し続けている。

政府の人たちは、これを適材適所とか言って、
自分たちの私的実益を優先させ、公務に忠実という。
要するに公務とは、権力者の都合が良いように振る舞い、
不都合なことは隠蔽することで、忠義となるのです。
封建制の時代と、何も変っていないと言うこと。

それでも一応は、民主主義の形を取っていますから、
世間ではあちこちで、抗議活動が起きているようですし、
マスコミだって、さすがに黙ってはいられません。
国会において、佐川氏が嘘をついていたと追求され、
その証拠が出てくるに至って、説明を求めている。

今回は国政が舞台で、国会で問題にされたから、
これだけ大騒ぎになっていますが、実はこんなことは、
日本中にたくさんあることで、むしろ常識になっている。
長いものには巻かれろ、とことわざにあるとおり、
権力者に取り入って、役職をもらっている人が多い。

周囲の人々の空気を読んで、波立たせることなく、
何事も穏やかに決めれば、それを人々は望んでもいる。
真実がどうだとか、本来はこうあるべきだとか言う議論は、
どちらかと言えば嫌われるし、同意を得るのは難しい。
そしてこんな適材適所の人事が、まかり通っていく。

僕も昨日は、税金の確定申告をしてきましたが、
去年とは違って、自動的に出来るシステムになっている。
これは事務の効率化を狙ったのでしょうが、と同時に、
人の手を離れることで、人の心や関心からも離れ、
経済だけが自動で進む、おかしなことになっていないか?