蒼井そら& DJ NON
昨年の社会現象の中で、気になっていながら、
うまく記事に出来なかったのが、AVのことでした。
僕らが子どもの頃には、女性の裸を見るだけでも、
大変なことでしたし、それでいて気になってしまう。
それが現代では、裸なんて珍しくないどころか、
デフォルメされたアニメが、堂々と出回っている。
昔はこっそり見ていたポルノが、AVとなって、
ネットで検索すれば、何だって簡単に見られてしまう。
あまりに簡単なので、料金を巡るトラブルも多いし、
知らない間に課金された人や、間違って入りこむ人も多い。
そこには人間の好奇心と、不道徳感情が入り交じって、
大きな裏世界が出来ているのも、事実なのでしょう。
それではどんな人が、こうしたAV界で働いて、
どんな暮らしをしているのか、気になるところです。
それが昔なら、表社会からはじき出された人や、
やくざの情婦のような人が、ほとんどだったと思われる。
ところが現代では、どこにでもいそうな若い女性が、
次々にAVに登場して、後を絶たないのです。
僕は有料ものは見ませんが、無料で観られるものは、
好奇心に任せて、何でも見てみるところがあるのですが。
この何年かは、20代の清楚な女性が次々に登場し、
中には10代と思われる女性も、当たり前に存在します。
しかも強引なスカウトから、本番までの過程が、
そのまま写されて、好奇心を煽っているのがわかる。
どこまでがやらせで、どこからが犯罪なのか、
ビデオを見るだけでは、ほとんどわからないのです。
だけど昨年の新しい流れとして、出演した女性たちが、
自分たちは騙されたと、社会的に訴え始めています。
世界的に動き出した、metooの流れとしても、
AV被害は、泣き寝入りしない時代になりました。
性までも商品として、売れるものなら何でも売る、
そんな時代だから、若い女性は次々と餌食になった。
餌食になった女性の、脇の甘さを非難したなら、
今度は声を掛けることさえ、後ろめたくなるでしょう。
もっと健全に、いろんな女性に声を掛けられないと、
若い男性の方が萎縮して、恋も出来なくなってしまう。
そして一度AV女優になった女性は、その後どうなるか、
世間に自らの痴態を晒して、表社会にいられなくなる。
被害者なのに、世間から冷たく見られるなんて、
どう考えてもおかしいのに、それが現代の常識です。
さらに自分の意思であっても、AV女優のレッテルで、
結婚をあきらめる人も多いのが、事実でしょう。
そんな中で、東南アジアで絶大な人気を誇る、
蒼井そらさんが、DJ NONと結婚すると聞きました。
ネットで検索するだけでも、そらさんの映像は過激で、
本番をする姿が、数限りなく出回っているのです。
そんなそらさんと、結婚するという男性も凄いと思うし、
意味を知っていて、家庭を築こうとする女性も凄い。
この先には、様々な困難が待ち受けるでしょうが、
女性性には被害者ではなく、新しい意味づけが欲しい。
この二人なら、それが出来るかも知れないと思うことが、
すでに新しい時代の芽が、出ているのだと思うのです。
日本人には日本人の性文化が、あって良いのだから、
欧米とは違う形で、二人には幸せになっていただきたい。