巨大台風5号(ルノー)接近

イメージ 1

鹿児島県種子島から北東に進路を取って、日本列島を縦断する台風5号は、
ゆっくりとした速度で移動しながら、大阪から飛騨に向けて進んでいるようです。
僕らはもし飛騨白川での仕事を受けていたなら、この巨大台風のまっただ中で、
今頃すでに身動きが取れなくなって、どうなっていたかも知れないでしょう。
まだ4歳の姫がいたことを思えば、今回は引き受けなくて大正解だったのです。

さてこの強力な巨大台風は、まるで日本列島を真っ二つに切り裂かんばかりに、
パン切り包丁のように進路を波打ちながら、飛騨から東北方向へ向かっています。
その大きさは宇宙飛行士たちが話題にするほどで、上の写真はNASAの宇宙飛行士、
Jack Fischerさんが、宇宙船の窓から写した台風5号(ルノー)の写真です。
そのほかにも複数の写真が公開され、この台風の大きさが話題になっているのです。

宇宙から見ても驚異的な巨大台風は、自然災害の多い日本国土を蹂躙しながら、
暴風や高波、土砂災害や浸水、河川の氾濫や高潮などが心配されています。
そして家屋の被害は言うまでもなく、田畑農地に及ぼす影響はいかばかりになるか、
過去のどんな台風にも劣らない、凄まじい被害状況が懸念しないではいられない。
そうかと言ってどんな対策が出来るか、まったく心許ない状況なのです。

僕自身が出来る対策と言えば、背の高くなっているタカキビを数本ずつ結わえ、
なるべく倒れないようにしてみましたが、暴風になればひとたまりも無いでしょう。
ようやく出穂が始まった米の稲穂も、この時期になぎ倒されては元も子もない。
しかし長い目で見れば、こうした巨大台風は十分に予想されていたことで、
異常気象を止められなかった現代文明の歪みが、生み出した鬼台風と言えるのです。

すでに地上の2次元規模では把握しかねる、宇宙の3次元規模の大きさとなった、
この巨大なスーパー台風を前に、僕らはもう静かに祈るしかないのでしょう。
昨日から既に異常な蒸し暑さとなって、それがいまだに弱まることもなく、
この蒸し暑さも巨大台風が、南の湿った空気を送り込むからだと考えられます。
明日は間違いなく大荒れの天気になって、僕らは5号の真っ只中にいるでしょう。

昔は自然の異変に政治社会の異変も見た、と言われているのが本当であれば、
これからさらに日本の社会は、大きな混乱や変化の時代に突入すると言うことか。
そしてこの台風が過ぎてしまったなら、自然の猛威に蹂躙された田畑に立って、
またコツコツと手を加えながら、僕らは明日のために働くことを始めるしかない。
それが天災と共に生きてきた日本人の、逞しく身についた知恵なのでしょう。