風に揺れる稲苗
台風が近づいている所為か、大雨の後には、
強い風が吹いている、となみ平野の状況です。
幸い田んぼの手入れは、一通り終わっているので、
よほどの風が吹かない限り、心配はありません。
きっちり植えた稲苗は、強い風を受けたなびいても、
折れたり倒れたりすることは、まずありません。
すでに田植えから、一ヶ月以上が過ぎた苗は、
根が育って活着しており、分蘖も始まっている。
写真に写っている苗は、一番左列だけが黒米の一種で、
そのほかの列は香り米であり、よく分蘖しています。
今のところコシヒカリ、香り米、大正餅、ミドリ米が、
盛んに分蘖して、すくすくと育っているようです。
僕らの田植えは、基本的に1本だけを植えるので、
ちょっと見には弱そうですが、1本ずつを大切に育てる。
その1本の苗から分蘖が始まって、たわわに茂ると、
命のたくましさが分かるし、その命を僕らはいただく。
人はその食べたものによって、体が作られるから、
逞しい稲の米を食べて、元気に暮らしたいと思うのです。
そのほかの黒米や赤米は、苗が育つのも比較的遅く、
植えた時期も遅かったので、成長もやや遅れています。
とは言えあわてることはなく、8月になれば横並びとなり、
やがて稲穂が育つ頃には、現在の差は忘れるほどになる。
もちろんこれは、あくまでも順調に育てばの話で、
台風の被害などを受ければ、どうなるか分かりません。
僕ら家族は、明日からしばらく恒例の沖縄行きなので、
帰ってきた頃には、稲がどうなっているか楽しみでもある。
とうぜん草は生い茂っているので、まずは草刈りから、
草刈りが終わった頃に、小豆を撒いたらしばらくお休み。
また瑞泉寺では、太子伝会もやっている頃だし、
夏休みのイベントが、あちこちで始まってもいる。
8月の上旬になれば、大好きな花火大会もあるし、
中旬には兄や姉が、里帰りしてくる予定もあります。
夏はこうして、毎年多くの思い出を残しながら、
やがて秋が来れば、忙しい収穫の時期になるのです。
人生のメリハリと共に、年毎のメリハリがあって、
やがて姫は学校に入り、育っていくのでしょう。