甘茶を掛けて
4月10日は、寺子こども園の入園式がありました。
我が家の姫は、去年の9月から入園しているのですが、
去年の入園式にはいないので、今年参加しました。
小さな規模で始まり、細々と続いている寺子こども園は、
開園してまだ5年ですし、人数も9人しかいません。
去年も入園式の時は9人で、途中から姫が加わっています。
僕自身は寺子さんと、10年ほどの長い付き合いで、
特に開園してからは、園児と自然農の実習をしています。
寺子の指導方針がそうであるように、自然に親しみ、
体を使って楽しみながら、生きる力を身につけようとする。
その一環として、自然農に関心を持ってもらったので、
僕もお手伝いしながら、指導を引き受けたのです。
我が姫が入園したからと言って、何も変わりませんが、
指導現場に姫がいれば、無視するのも難しいのが困ります。
まだ3歳や4歳の子どもですから、公私の区別は難しく、
まして僕がいれば、当たり前に甘えてきてしまう。
そこで先生と相談し、姫がいるときは直接指導をせずに、
準備だけを整えて、距離を置いて様子を見ることにしました。
今年姫は少し成長して、年少さんのお世話も出来れば、
僕も直接指導が、出来るようになるかも知れません。
と言っても、無理にそうさせようとは考えていないので、
今年がダメなら、来年に出来るようになれば良いでしょう。
本来ならまだ、近所の子どもたちと遊んでいる時期で、
今はその近所で遊べないから、なるべく近い寺子へ行く。
井波は古くから、瑞泉寺の影響が強い土地柄ですから、
命のありがたさを、鳥を飼ったり給食から学んだり、
しっかりした基本があって、お寺の活動にも参加する。
こうした日常の生活から、学ぶことは多いはずで、
それを実践する子ども園が、近所にあることは有り難い。
入園式でも花祭りをやり、甘茶の振る舞いがあって、
子どもたちも大人も同じように、お釈迦様に甘茶を掛ける。
街を練り歩く象に乗ったお釈迦様を、引いて歩きます。
この日常のすべてが、素晴らしい日々でありますように、
心優しい人になりますように、手を合わせます。