生理のない人
男性とか女性とかの話しをするとき、僕らは常識的に、
女性は生理があって子を産むもの、と考えます。
そして男性には生理がなくて、自分では子を産めない。
ところが現実はそう単純ではなく、女性であっても、
生理のない人がいる、ってことを知りました。
女性ホルモンの乱れとかで、こうしたことは起きる。
実際にこうした女性が、どの程度いるのか分かりませんが、
隠している人もいるでしょうから、ある程度の人はいる。
特に現代は、生活の乱れが多い時代でしょうから、
ホルモンの乱れなんかは、増えていると考えられます。
こうした生理のない人は、性不一致の人とは違うので、
心が男性というわけではなく、普通に女性的なのでしょう。
しかし生理がないのだから、子を産むことは出来ません。
月に一度の整理に悩まされないのだから、本人は快適なまま、
学業も進んで、仕事もてきぱきと出来るようです。
公表されている写真を見ても、外見的にも魅力的な女性で、
生理がない人と言われても、何のことやらわからない。
実際に結婚もされているとかで、夫婦生活にも問題が無く、
ただ妊娠できない、子を産めないことだけが違います。
結婚相手にも、そのことはきちんと伝えた上で、
それでも結婚しようと言ってくれて、結婚している。
毎月生理に悩まされない、ってことがどんなことか、
彼女の話を聞けば、いろいろとよく分かることがあります。
学業や仕事で無理が利くし、生理休暇も産休も必要ないので、
男性と同じように働けるから、業績だって上げられる。
これはどう考えたって、社会的には有利でしょう。
家庭においても、両親から人間としての教えはあっても、
女性としてこうあれ、とは言われたことがないとか。
仕事も新聞社に勤めて、結婚もしていることから、
ハフィントンポスト日本版の新企画「Ladies Be Open」で、
自分の体のことをオープンに話そう、そんな趣旨に共感して、
今回の公開に踏み切ったようですが、その価値はある。
生理があること自体の不利益は、社会的に補うべきだし、
まして子を産むことで、不利益なんかあっていいはずがない。
子を授かって育てることを、社会が大切だと認めるなら、
子育ての経費は社会で持つべきだし、そこに差別があれば、
多様性を重んじる人類全体に、不利益になるでしょう。