“なんとリズムであそぼう”

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昨日春分の日に、南砺市城端において、
ちょっと風変わりな、イベントがありました。
株式会社松井機業さんの、現役工場内で、
みんなでおかいこさまの桑を植えよう!と題して、
神宮の舞の奉納や、植樹や演劇などがあったのです。

僕は当日の朝知ったのですが、妻はバイトで、
僕が先に姫と行って、午前中は二人で見て回り、
お昼に妻を迎えに行って、昼間だけ3人で回ります。
お天気は良かったのですが、そのぶん花粉が多く、
マスクもせずに行った僕は、目鼻がしょぼしょぼでした。

最近南砺市では、やたらイベントが多いようで、
なるべく参加したい僕も、やや周りくたびれています。
参加する人やスタッフも、同じような人が多くて、
「おや、まや会いましたね」の世界になっているのです。
それでもこうしたイベントは、必ず未来を切り開く。

今回の場合は、現職の絹機業会社が場所を提供して、
昔この地区で盛んだった絹織物を、もう一度復活させて、
地域の産業文化にしたい、と催されたものでした。
僕の友人には、絹の手織りを始めた人もいて、
なかなか広がりのある、興味深い運動なのです。

もともと南砺市は、織物産業が発達した地域であり、
「井波・城端、絹どころ~、安居・川崎、布どころ~」
と謳われていたそうですが、今では城端に1企業しかない。
それでも生き残っているだけ、たいしたもので、
井波では神社に、お蚕様堂だけが往時を偲ばせます。

今回のイベントでは、様々なワークショップや、
紙芝居、演劇、工場案内などで理解を深めてもらい、
桑の木を植樹することで、絹織物を繋げたい気持ちがある。
もともと豊かな南砺市で、伝統文化を守るだけではなく、
古いものを基盤に、新しい文化を育てたいのです。

単なる経済拡大を目指すのではなく、未来を作るには、
50年後をどんな社会にするか、考えている必要がある。
南砺市の人たちは、そこの所を考える人が多く、
民間企業も役所の人も協力して、協働できるのが良い。
もちろん中には、出世とお金にしか関心ない人もいますが。

50年後に、僕はもう生きてはいないでしょうが、
人間は不思議なもので、自分がいない時代や場所にも、
心が羽ばたいて、様々なことに関心を持つのです。
夢や理想を掲げて、すべての人の幸せを心から願い、
今できることを、コツコツやっていこうとするのです。