寺子で卒園式

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我が家の姫は、まだ来月からも園児ですが、
寺子こども園の卒園式が、今日挙行されました。
卒園する園児は2人で、それぞれ違う小学校へ行くので、
各小学校からも来賓があって、賑やかな卒園式です。
と言っても、もともと10人しか園児がいませんから、
家族やサポーターを含めて、30人くらいの参列でした。

寺子の卒園式らしく、式次第は次の通り。

・献灯献花   (卒園児が仏壇に蝋燭と花を供えます)
真宗宗歌   (参加者全員で「真宗宗歌」を歌います)
・おつとめ   (参列者全員で「正信偈」を唱えます)
・修了証書授与 (写真の通り、修了証書が渡されます)
・お祝いのことば(町内会長と小学校の校長先生から祝辞)
・送ることば  (年少・年中さんから感謝のことばです)
・恩徳讃    (参加者全員で「恩徳讃」を歌います)

まだ2回目の卒園式で、卒園児は2人だけでしたが、
卒園する園児は落ち着いて、立派な様子で振る舞いました。
この子らは、3年前に入園してきた頃は落ち着きがなく、
それが3年間で、しっかりした行動が出来るようになった。
3歳から5歳までの大切な時期に、何を身につけるか、
これが人生の根っこになる、と教えてもいます。

寺子こども園の園長さんは、お祝いのことばの中で、
僕らが手伝っている自然農などに、謝意を表されました。
多くの人の協力で、仏教の教えで人間教育をする、
そんな趣旨は、至るところで現実だったのでしょう。
鶏を飼う中で、死んでいったヒヨコに対する園児の様子、
お世話になったお婆ちゃんが亡くなって、参列した思いなど。

ありがとう・・・を漢字で書けば、有り難い・・・となる。
生きていることに感謝して、精一杯活きられる人になる、
そんな子育てを目指す寺子の思いが、挨拶にあったのです。
三つ子の魂が大事だってことは、多くの人が知っていますが、
どのように育てるか、自信を持って言える人は少ない。
それを先人の知恵に借りるのが、寺子の教えです。

正信偈」の長いお経を、子どもたちは大人に混じり、
大人と一緒になって声を出して、最後まで座っていました。
もちろん子どもたちに、「正信偈」の内容は分かりませんが、
こうして一緒におつとめをすることで、耐えることを覚え、
やがて内容が分かる頃には、知らない間に覚えている。
こうして親から子に、代々教えは伝わっていきます。

最後に子どもたちが歌っていた歌を、紹介しておきます。

1.いつのまにか おおきくなった いつのまにか なかなくなった
  いつのまにか こけなくなった いろいろ できるようになった

  はじめてのであい はじめてのなかま はじめてしった たくさんのこと
  ないてわらった まいにちが みんなのこころの ばねになった

2.いちにちいちにち おおきくなった いちにちいちにち つよくなった
  いちにちいちにち じょうぶになった いっぱいの おもいでになった

  これからのであい これからのなかま これからわかる たくさんのこと
  ここですごした まいにちが みんなのこころの ねっこになれ

  はじめてのであい はじめてのなかま はじめてしった たくさんのこと
  ここですごした まいにちが みんなのこころの ねっこになれ
  みんなのこころの ねっこになれ