極東アジア情勢
(朝日デジタルより)
今日は東北大震災から、6年目になります。
この日に合わせて、いろんな行事がありますが、
少なくとも、原発事故のあった福島は復興していない。
被災した人の多くは、今もどうして良いかわからず、
あるいはほぼ諦めて、身の振り方を考えている。
いまだ12万人の嘆きは、落ち着き場所が定まらない。
こんな時ではありますが、世界情勢は大きく動いて、
日本を含む極東アジアは、混沌としてきました。
トランプ大統領が何を考えているか、分かりませんが、
中東ほどではないにしても、極東も動いている。
韓国、米国、中国、北朝鮮、・・・・そして日本では、
PKOを切り上げて、国内の体制強化に振り向ける。
北朝鮮の政治動向が、よく分からない中で、
韓国の大統領が、裁判により職を罷免されました。
韓国憲法裁判所による、大統領罷免の決定は、
憲政史上初めてのことで、韓国内は大騒ぎです。
これで朴槿恵(パク・クネ)大統領は、失職して、
すぐに大統領選挙が、公示されることになるでしょう。
韓国は現在、日本との関係がぎくしゃくしていますが、
北に備えた米韓軍事演習で、中国とも関係も悪化している。
そうかと言って、北朝鮮と中国との関係だって、
核実験やミサイルの発射で、角が立っているのです。
中国は太平洋政策も、最近は行き詰まっており、
何がどう動くか、読めないことがたくさんあります。
こんな時期に、なぜか金正男氏が毒殺されて、
昔と違って現代は、世界各国共に経済関係があって、
単純な敵対関係だけでは、軍事衝突は起きません。
しかし北朝鮮の動きは、中国さえも予測できないし、
その中国は国内問題で、今は表立って動けない。
10年一昔どころか、今の国際情勢は流動的で、
誰が味方か敵か、誰も確証を持って言えないのです。
そんな国際世界ですから、日本も安心していられないけど、
日本は日本で、アベノ独裁がひょんな事で揺らいでいる。
得意とする国粋教育の分野で、つまづいていますから、
あまり大きな声で、自己主張もしにくいでしょう。
三すくみ四すくみの状態ですから、軍事的衝突は、
簡単には動かないけど、動いたらどうなるか知れない。
こんなときこそ、様々なルートで交渉が必要ですが、
日本は唯一アメリカ以外に、交渉できる相手もいません。
相変わらず好き勝手に動く北朝鮮を、中国はどう見て、
今後どのように外交するのか、難しいところです。
日本国内では、アラブの王族が大挙来日したり、
それこそ森友や豊洲問題で、政治も揺らいでいる。
どの関係を見ても怪しげで、信頼しにくいし、
これから先はどうなるのか、多様な見方がある。
いや、多様な見方を持つことでしか対応できない、
そんな新時代の、悩ましい春が近づいているのです。