砺波市はスーパー・スーパー市

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砺波平野は、昔から裕福な地域ですが、
現在も特異的に、裕福な地域だと言えます。
文化的な要素もあるのですが、経済的にも恵まれ、
庄川小矢部川に挟まれた、豊かな扇状地では、
農作物ばかりではなく、工場もたくさんある。

この砺波平野の、政治経済の中心は高岡市ですが、
周辺の山間地を含めた、暮らしの中心は砺波市でしょう。
特に車社会になってから、人の移動が容易になって、
車で20~30分の距離は、生活圏になっているのです。
山に住む人の場合は、さらに範囲を広く考えるから、
車で1時間圏が、日常的な生活圏と言えます。

そうすると、南砺市から小矢部市を含む砺波野一帯が、
一つの経済圏になって、その中心に砺波市がある。
砺波市は高速道路のインターも、すぐ近くにあるので、
あちこちからの人の出入りの中心地で、大きな店も集まり、
最近ではイオン砺波店も出来て、活気があるのです。

さてこの砺波市ですが、現在スーパーマーケットが、
新規のイオンモールを含めて、9店舗あります。
イオンスタイル、アピタ、大坂屋、ヴァローレ砺波、
ヴァローレ庄川、サンキュー、アルビス、サンコー、
そしてシマヤになりますが、僕はほとんどシマヤを使います。

食料品の他に、日常の道具類がすべてそろうからですが、
その品揃えも多種に及ぶし、値段も近隣では一番安い。
イオンは品揃えも多い代わりに、値段は比較的高めだし、
アピタは比較的安いけど、品揃えが十分とは言えないのです。
そのほかの店も、それぞれに特徴はあるのはいいけど、
その都度全部の店には行けないから、まずはシマヤに行く。

とは言え南砺市にもスーパーはあって、井波の場合、
大手のチェーンではないアスモが、今でも頑張っています。
儲かるか儲からないかで営業する、大手のスーパーと違って、
地元資本のアスモは、地元に根ざしながら頑張っている。
実のところ僕らにすれば、井波で車無しで行けるのは、
このアスモ以外には、何一つ買えない状態なのです。

そう言えば砺波のシマヤも、地元の人が始めた地元資本で、
シマヤとサンキュー以外は、どこかのチェーン店舗でしかない。
本社が撤退を決めれば、無くなってしまう店舗だと思えば、
あまり愛着も沸かないし、冷たい感じがしてしまう。
いかに経済中心になろうとも、地元感は大切なのです。

僕が子どもの頃には、何を買うにも商店街へ行き、
米屋、八百屋、肉屋、豆腐屋電気屋金物屋などで、
それぞれ必要なものを買うのが、あたりまえでした。
それがいつの間にか、小売店がなくなってしまい、
いくつかのスーパーになりましたが、それも今はもうない。
車社会を前提にした商売しか、無くなっているのです。