きれいな虹でした
昨日妻と大根を取りに行ったとき、きれいな虹に出会いました。
虹はいつ見ても嬉しくなるのですが、今回の虹はまた特別で、
行く先の大地から立ち昇るのが、くっきりと見えていたのです。
写真ではどのくらい分かるでしょうか、前方の小森の手前、
道路脇から何かが昇っていくように、虹のラインが立っています。
大地に接地したところから、くっきりと見えていたので、
近くの道路にいたお婆ちゃんと子どもも、前方を見ていました。
虹を渡って行くなら、ここから登っていけば行けるのでしょうが、
僕らは雑念で重くなりすぎて、とても登れそうにありません。
それでももう少し身軽になれば、この場所から旅立てるのかも。
しっかりと地に足のついた虹なんて、滅多に見られないから、
車を停めて写真を撮って、しばらく虹の下に向かって進行です。
虹を渡れないなら、せめて虹をくぐってみたい気もしますが、
小森の向こう側へ出た頃には、虹はすっかり遠のいていたのです。
虹の付け根を見たと思ったのは、夢だったのでしょうか。
世界がゆっくりと元に戻って、何もかもがあたりまえになって、
心躍る未知なものなど何も無くなれば、さっさと死ぬのも悪くない。
だけど毎日の暮らしの中で、また新しい感動がある限りは、
生きているって素晴らしいし、自分も何か関わっていたいと思う。
美しいものを見たときはまた格別に、生きる喜びをも感じるのです。
健康で生活が順調なときは、人生で何が大切か忘れがちですが、
体調を壊したり生活が苦しかったりすると、何が一番大切なのかを、
考えていないと、生きている意味まで見失ってしまうのです。
どんなときもくじけずに、何が大切かを考えて生きていくことで、
結果も途中もなく、人生は魅力的で美しいものに見えてくる。
ほんの一瞬にきれいな虹を見ただけで、生きている意味さえ、
何か違って感じられるようになる、この醍醐味も驚くべきです。
今年はまだ初雪も降らないし、気温もそんなに寒くない。
どうせ暖冬なら、この温暖化をありがたく享受しながらも、
このままで良いとは思わずに、環境活動も続けたいものです。