南砺市行政改革推進委員会

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現在南砺市では、協働のまちづくり基本条例に従って、
様々な委員会のメンバーに、何名か公募委員を設定しています。
今回僕はその中の一つ、行政改革推進委員会に申し込み、
委嘱をいただいて、昨日は第1回目の会合に参加してきました。
他の多くの委員会と違い、行政改革は市政の柱でもありますから、
市長、副市長ほか、関係部長がほぼ全員参加されていました。

委員会のメンバーは、合併8地域からそれぞれ各1名と、
学識経験者が2名、各種団体代表が4名、公募委員が4名です。
これに行政改革推進本部から、部長級職員が10名と、
事務局から10人の担当者が参加して、記者席、傍聴席もありました。
それでも僕は市民活動の関係で、知っている顔が多かったので、
あまり気後れすることも無く、挙手発言もしてきました。

委員会で協議した内容は、
1)第1次南砺市公共施設再編計画の実施について
2)施策・事務事業マネージメントシートの公表について
3)第2次南砺市行政改革実施計画の進捗状況について
4)第2次何と市行政改革大綱・実施計画の改定について
5)第三セクターの状況等について
6)その他
となっており、事前に資料も受け取っていました。

今回審議された内容の中で、僕は気になることが2つあり、
それを質問させていただきましたが、それぞれ次のようなことです。
一つは公共交通の充実に関して、予定の路線を整備したにもかかわらず、
市民の満足度が低いのはどうしてなのか、質問すると同時に、
市内でバス通勤では仕事ができないことを、原因の一つと訴えました。
これは実際に僕が感じたことで、市バスは朝の通勤に役立たないのです。

そしてもう一つは、保育園の統合が終わって目標達成した件について、
経営の合理化やサービスの向上はできても、以前の多様性が失われ、
自分が住まう町内との関係が希薄になったことを、問題視して問いました。
関係部署長は事実を認めた上で、今後の課題と答えていただきました。
行政が合併によって大きくなり、経営の合理化が進む一方で、
以前からあった地元町内の人々との関係が、薄くなるのはさみしい。

行政といえども事業経営がありますから、行政改革は事業改善でもある。
だけど合理化だけが先走っては、本来の田舎にある豊かな多様性が失われる。
ただ合理化して、南砺市経営が成り立つようにするだけではなく、
南砺市が持つ豊かな自然や文化を活かすには、多様性や自由度が大切です。
この豊かな地域で自由に暮らせる、合理化では無い多様な暮らしができるとき、
新しい真の豊かさを求める人が、自然に集まってくると考えるのです。

僕が試みている自然農も、その多様性の一つだと思いますが、
残念ながら何一つ行政の援助はないし、市内に試みる人はまだ少ない。
そして地域に根ざした子育てを望む保育園も、統合されてしまい、
市内の交通も車を使うしかない状態では、余所の過疎市と変わりません。
南砺市が多くの人の関心を集める、ぬきんでた優れた未来を示すには、
単なる合理化による改革でなく、一歩進んだ多様性を活かす改革をして欲しい。

そんなことを考えながら、会場を後にしてきました。