道義大国を目指す?

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最近日本の国政は、右翼化していると言われます。
アベノ独裁が始まってからの、憲法改正議論だけでなく、
それと歩調を合わせて、様々な国会議員が発言をしています。
中でも現在自民党政調会長稲田朋美さんは、精力的で、
次期首相候補の有力な一人、と目されているほどです。

すでに引退した、富山県選出議員の長勢甚遠も、
当時の創生日本東京研修会では、驚く発言をしています。
国民主権基本的人権、平和主義を堅持すると言っているが、
この三つをなくさなければ、本当の自主憲法にならない」
だから憲法を変えようというわけですから、彼らにとって、
この国を守るとは、国民ではなく国体を守ることでしかない。

稲田朋美さんは、この点をどう言っているかとみれば、
国民の生活が第一なんて政治はですね、間違っていると思います」
と堂々と主張して、日本の意義を天皇制から説いています。
「高い道徳性と倫理観で世界中から頼りにされて尊敬される
 道義大国を目指すべきだと思っております」
「国民の幸福と平和、それだけじゃなくて世界人類の幸福と平和を
 祈っておられた、そんな国だから道義大国を目指す資格がある」

創生日本の代表は安倍首相ですから、こうした発言は、
当然のこと、安倍首相の考え方を表していると考えるべきでしょう。
今回の参議院選挙で、自民党が2/3議席を取ってしまえば、
アベノ独裁は当然のように、支持されたのだから改憲に挑戦する。
その結果がどうなるかは、誰もわからないと思うのです。
英国がEUから離脱して、世界は不安定さを増していますが、
こうした時代に、平和憲法を失うことは残念なことです。

しかもよくわからないのは、今の平和憲法のままでは、
どうして道義大国になれないのか、不思議でしょうがありません。
国民主権基本的人権、平和主義を堅持したままで、、
国民の生活を大切にすると、なぜ世界人類の幸福と平和にならないのか。
富と権力を追い求める自民党が、若い稲田朋美さんを持ち上げて、
道義大国を持ち出すのは、なぜなのかを考える必要がある。

稲田朋美さんは、時期首相候補として脚光を浴びていますが、
僕はこの人が、それほど大きな力を持っているとは思えません。
裏で何か大きな力が動き、一つのブームを演出するのではないか、
その結果として、またアメリカを利するようなことが起きる。
僕らはそんな演出に振り回されずに、真実を見極めたいと思うのです。