辞任した国連職員

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アンダース・コンパスさんと潘基文(パン・ギムン)さん

今や地方自治の職員も国の職員も、利権保守が仕事のようで、
よほど腐敗して不都合が露呈しても、なかなか簡単には辞めない。
そんな現実を次々に見ていると、救いようのない気持ちになり、
せめて自分は、そんな状態には身を置きたくないと思ったものです。
利権者同士が持ちつ持たれつ、大同連携していますから、
多少のことを告発したところで、全体は何も変わりません。

所詮人間のやることですから、どこにでも不都合はあって、
皆さん見ないふりをしながら、あわよくば自分も得に預かりたい。
長い人生を生きてきて、あまた多くのそんな実例を知ると、
よくもまあと思うけど、そうでない人も確かにいるから面白い。
規模が大きくなった国際問題でも、不正が行われると同時に、
不正を暴く人もいて、人間の正体を垣間見る思いがします。

地方自治や国家行政に、多少の不正があったとしても、
叶うものなら国連のような場所は、公正でいて欲しかった。
それがまた一人の人間の暴露によって、不正が暴かれています。
人道問題調整事務所(OCHA)職員、アンダース・コンパスさんは、
フランス軍や国連の中央アフリカ派遣部隊による、現地の子らへの、
性的虐待疑惑を告発したことで、一躍有名人になりました。

ところがこの事件は、コンパスさんが国連内で問題にしても、
誰も相手にしてくれなかったので、フランス検察に告発している。
それどころか彼は、放置されていた性的虐待疑惑に関する機密報告書を、
フランス検察に明かして、職務規程違反による停職処分を受けている。
さすがに嫌気がさしたようで、コンパスさんは国連を辞職し、
その報告が、7日に報道機関に対して行われたようです。

国連よ、おまえもか・・・って感じでしょうか。
そういえば今の国連事務総長の、潘基文(パン・ギムン)さんは、
韓国の次期大統領選挙に出る、との噂が絶えない人でもある。
世界は確かに狭くなって、僕の住む南砺市でも国連でも、
はっきりとは不正と言えない、おかしなことが目についてくる。
このままで良いとは思わないけど、これが動かしがたい大勢です。