ホセ・ムヒカ前大統領

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3月で拘束仕事を終わり、4月1日から自由の身になりました。
さっそくブログも毎日・・・、と思ったのですがそうは行きません。
一年間に渡って、なかなかブログを掛けない毎日を続けたので、
多少の時間があっても、ブログを書くだけの落ちついた時間になれない。
心に日々の慌ただしさがあって、いまだに落ち着かないのです。

書きたいことは多々あるのですが、書かないことに慣れてしまって、
書かないことが当たり前になり、書けなくなっているのかもしれない。
それでも活動は続けているので、少しずつ書けるようにはなると思いますが、
昨日は金沢大学の中村先生にお会いして、いろいろ刺激も受けました。
中村先生は5月の富山アースディで、里山海プロジェクトのお話しなど、
していただいて、生活をシフトする話の分科会に参加していただきます。

久しぶりに最先端の暮らしの方向性に関して、話が盛り上がり、
しばらく休眠状態だった頭も、遅まきながら回り始めてきたのですが・・・
そこで急いで、アースディのプレイベントでもある映画祭のことを、
旧知の人に知らせる作業も、なんとか始めることができるようになりました。
我が家には3歳の姫がいるので、家で仕事をしようとしても難しく、
姫の相手をすることにかまけて、仕事をしていなかったとも言えます。

やるべき事を少しずつ整理して、優先順位を付けるのですが、
今は種下ろしの農作業と共に、映画祭とアースディの準備があります。
せっかくの自由な身であり、やりたいことができるのですから、
自ら考えた理想の暮らしに向けて、ネットワークの環を広げたい。
人間は一人では生きづらいので、同じ理想を持つ人と繋がりを作って、
それを社会基盤として、未来に向けての暮らしを確立していきたいのです。

そんな思いで中村先生との話し合いを切り上げ、家に帰ってメールを書いて、
今朝起きてメールを開いたら、懐かしい人からの返信がありました。
その人も環境に対する様々な問題意識から、市民活動を共にしていますが、
フィールドが違う分、思わぬ新しいことを教えていただいたりする。
そして今回は南米ウルグアイの、ホセ・ムヒカ前大統領のことが話題で、
僕の頭の中は、さらに広がりを保ちながら何かが書けそうになってきたのです。

貧しい家庭に生まれ育って、左翼ゲリラとして投獄されながら、
政治の世界で国会議員となり、ついには大統領にまでなった人です。
彼は大統領になってからも、農場の畑で暮らしながら質素な暮らしを続け、
給料の9割を貧しい人々に寄付して、グローバル経済を厳しく批判している。
その彼の発言は世界中に広がり、多くの人の共感を呼んでいます。

「資本主義や競争社会は文明の原動力で、科学技術は大きく進歩し、
 人間の寿命も延びた。しかし、資本主義の拡大を誰も止めることはできず、
 経済格差は広がる一方だ」

すでに世界中の心ある人たちは、この現実を危惧して新しい道を模索し、
多くの学説が出て、具体的な試みも急速に増えているのです。
僕の住む南砺市でも、「懐かしい未来」とされる方向性がありますが、
残念ながら政治行政においては、相変わらずお金まみれの現実もあります。
これから僕たちには何が出来るのか、24日の映画祭も5月のアースディも、
この方向性を確認して、生活ネットワークを作る縁になればいいと思うのです。