自然に、質素に、幸せに♪

イメージ 1
 
今年は雪の降らない日が、続いていたと思ったら、
全国的に記録的な寒波によって、一転吹雪となりました。
沖縄では記録を取り始めて以来、初めての降雪とか、
鹿児島や長崎では、交通が混乱する積雪があったようです。
世界的にも気候の混乱があって、これから先も、
僕らの世界の自然環境は、厳しい時代が続きそうです。

自然環境が大きく破壊される原因は、二つあって、
一つは戦争や武力による、直接的な環境破壊行為です。
目に見える形で、個人の物から公共の街や様々な設備まで、
直接具体的に破壊しますから、わかりやすい破壊です。
それに比べると、もう一つの大規模破壊である経済拡大は、
表向きは生活環境を豊かにしながら、裏で破壊が進んでいく。

社会に対して表向きは、いいことばかりを言いながら、
その裏では、経済規模に比例して破壊が進む。
それも経済の規模が、自然界の浄化力内であれば、
「国破れて山河有り」程度で、ごわさんで済むでしょう。
しかしグローバル経済などにより、破壊が拡大すれば、
自然浄化は間に合わず、壊滅的な破壊になるのです。

なにやら抽象的で、理屈の話だと思うかも知れませんが、
現実は理屈以上に進んでいて、地球温暖化だけではありません。
大気汚染の深刻な状況や、開発による生活空間の破壊などで、
世界中の多くの人々が、健康に生きる空間を失いつつあります。
その上で僕らは何が出来るか、どう生きればいいのか、
と考えるならば、多くの思慮が必要とされているのです。

それでは自らの生き方は、どう関わっているのか、
どのように生きれば、問題を起こさないで暮らせるのか?
最低限でも、そこのところが明確でないなら、
現代ではどんな開発も日々の仕事も、破壊に繋がってしまう。
だからこそ「問題を起こさない生き方としての自然農」は、
大切であり、一つの答えでもあると考えたのです。

去年の4月から、久しぶりに定職に就いたのですが、
思うようにはいかないし、目指しているものも違いました。
お金をもらってする仕事は、雇い主がいますから、
彼らの価値感が、どうしても優先されざるを得ません。
報告書一つにしても、僕の価値感では非常識とされるし、
彼らの価値感では、僕が納得できないのです。

雇用する側と雇用される側では、立場がまるで違い、
雇用された人は、雇い主の価値感に従わざるを得ない。
武力と同じように、経済もまた強制力をもって、
人を強引に従わせる、力を持っていると言うことです。
ところが今の時代は、武力の強制力は否定しても、
お金による強制は、正しいことのように思われています。

目指すところでは、より良き社会を唱えながら、
日々の仕事で、不都合なことには目をつむってしまう。
ともかくお金を稼ぐことが、優先されてしまえば、
目指すべき「善きこと」は、やがて置き去りにされる。
それを知っているが故に、自らにも厳しくしながら、
自然に、質素に、幸せに暮らしたいと願うのです。