萌える春を見ながら

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一番手前はニンニクで、隣の畝がタマネギです。
 
この年にして、まさか再就職するとは思いませんでしたが、
あれよあれよと期日が迫り、明日から園長・館長を務めます。
NPOの仲間たちが、ボランティアで準備を進めて、
様々な困難を乗り越えながら、ようやく辿り着きました。
特にスタッフに関しては、2月当初から人選が難しく、
何度かのトラブルもあって、昨日ようやく最終決定したのです。

行政との話し合いも、僕は直接の担当ではありませんが、
あまり対等な立場とは言えないことが、多々あったように思います。
お役所仕事というのは、細かい条文に合わせようとするあまり、
当初の志よりも、微細な要件にばかり目がいくように見受けられる。
だからこそ市民が、協働の精神に則って参画することで、
よりよい方向性を持たせられる、筈なのですが・・・

僕はと言えば、15年ぶりに勤め人になると言うことで、
新人同様になってしまうのですが、役職は統括責任者になります。
まちづくりの活動をしているNPOが、指定管理者になるので、
うまく行くのかどうか、多くの人が注目している仕事です。
個人でやるわけではないし、大勢の熱いスタッフが居るので、
僕はともかく現場をやりくりして、回していくしかありません。

井波町に移住して、もう就職などしないつもりで、
どのように生きるかを、考え続けた15年間だったのです。
自然農と出会ったことで、就職ではない生き方が身について、
この数年は、生きること自体に自信がついてきました。
就職しない生き方とは、おカネを中心にしない生き方で、
自然農をしながら、人と人の絆を育てて生きる生き方でした。

結婚して子どももできたことで、お金が掛かるから、
安定収入を得ることは、幸せなことだと思われがちです。
しかし今の僕は、おカネよりも家族や仲間を大切にしていますので、
毎日の暮らしの多くの時間を、勤めに費やすことは苦しくもある。
月間160時間くらいなら、なんとかなるかと思っていますが、
現実はそう簡単ではなく、もっと時間を潰されてしまうでしょう。

おカネは半分でいいから、就労時間も半分にして欲しい、
と言うのが本音ですが、そんなことは許されないのが現実です。
それでも少しずつ、少しでも理想の生き方に近づけるように、
まずは自分ができることから、近づけていくしかないのでしょう。
先人が残した事業を受け継いで、それをどうするか考えて、
育てるものは育て、切り捨てるものは切り捨てるのです。

昨日今日と天気も良く、畑の世話をしていたのですが、
春は確実にやってきており、やっておくべきことが増えています。
植物園も同じことで、花という植物を育てるわけですから、
いのちを大切にすることで、うまく仕事を回していきたいと思う。
と同時にスタッフも、この仕事をすることが幸せに繋がるよう、
道を間違えないで、共に歩んでいきたいと思うのです。

明日からこのブログは、記事の更新が減りますが、
やめるわけではないので、気を長くお付き合いください。
m(_ _)m