クリミアと沖縄

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沖縄の辺野古では、選挙による住民の意思を無視して、
アベノ独裁による強引な採掘調査が、始まっているようです。
時を同じくして、かつて沖縄の米軍基地の負担軽減のため、
「県外移転」と言った鳩山元首相が、政府の反対を押し切って、
クリミア半島へ行ったことは、なんだか象徴的に思えました。

ウクライナからの独立に関し、クリミアの民意は明確なのに、
法的な手続きがどうのとか、ウクライナ政府が認めていないとか、
欧米の利益にべったりの政府は、民意による独立を認めません。
政府はあくまでも、一旦手に入れた権力こそが大切なので、
民意による民主主義など、まったく認める気はないからこそ、
沖縄の辺野古でも、強引に埋め立て調査を始めたのです。

そもそもクリミアの問題は、日本では情報不足なので、
正しい判断をするには、双方からの情報が必要だったのです。
しかしアベノ独裁は、欧米の情報からの判断をそのままに、
クリミアやロシアこそが、民主主義に反しているとしたのです。
僕らはそれに疑問を持っていても、新聞テレビのマスコミも、
政府にべったりなので、正しい判断の材料がありませんでした。

そこで鳩山元首相が出掛けていって、現地の様子を直接見る。
これは民主主義の政府なら、当然自らやるべきことなのですが、
それどころかアベノ独裁では、彼を人間ではないとまで言う。
いわゆる非国民扱いであり、大手の新聞テレビも同じで、
毎日彼の悪口雑言が飛び交い、見苦しい有り様だったのです。

予想されたことですが、現実のクリミアを見た鳩山さんは、
人々の落ちついた暮らしぶりから、民主的な政治を感じ取って、
クリミアの独立は正しかった、と発言しているのです。
沖縄問題に対しても、長いものに巻かれるよりも正義を重んじ、
自ら民主主義の判断に則って、基地の県外移転を主張したのです。

残念ながら実現しませんでしたが、それは沖縄の民意であり、
僕らは民意を無視して正しさを主張する、日本政府のやり方は、
クリミアの民意を無視する、ウクライナと同じに見えます。
だからこそアベノ独裁は、鳩山さんをクリミアへ行かせたくなかった、
自らの非民主的な判断と独裁を、隠したかったのだと思えば、
多くの不自然が、整然と見えてくる感じがするのです。