日本を成すもの

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国を成すのは、何よりも国民です。
したがって日本を成すのは、日本人です。
その日本人が、どのように作られるのかは、
日本における子どもの教育、育てられ方を見れば、
およそのことが、わかると言えるでしょう。

今年は今までで一番、中国からの観光客が多くて、
特に春節の頃は、日本中に中国からの観光客が溢れました。
その中国からの観光客も、以前とは様子が変わって、
一時代前の買い物オンリーの客とは、違ってきています。
いわゆる日本の観光地や、名所旧跡を見て回って、
日本文化に触れる人が、急激に増えてきているのです。

そんな中国の人たちが、旅を終えて帰国して、
様々なサイトで、日本の印象などを書いていますが、
おおむね好意的で、満足された様子が書かれています。
その中で目立つのが、日本の子どもと中国の子どもの比較で、
読んでいると、日本と中国に違いがわかってきます。
いったい何が違うのか、いくつか拾ってみました。

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(1)日本で道に迷い、中学生くらいの子に英語で訪ねたら、
  日本語で丁寧に教えてくれて、目的地まで案内され、
  こんなことは、中国では考えられません。

(2)中国の子どもが転ぶと、親がすぐに助け起こし、
  溝や地面に向かって怒りをぶちまけるが、
  日本の子どもは転んでも、親は基本的に手を貸しません。

(3)日本の子どもたちは、公共の遊具は順番に遊ぶけど、
  中国では親が、自分の子どものことばかり考えて騒ぐので、
  気の弱い親子は、一緒に遊ぶことをためらってしまう。

(4)中国の子どもたちは、基本的なマナーができておらず、
  両親を殴ったり罵ったりする子もいるのに、
  日本人の子は、何よりも基本的な挨拶ができる。

(5)日本の新幹線の中で、娘が車内で桃を食べていたとき、
  落として床を汚してしまい、自らティッシュで床を拭いていたけど、
  こんなことは、中国に居るときは考えられないことだった。

(6)中国の父兄は、金をつぎ込んで子どもにゲームを買い与え、
  高価な物を身につけさせるが、日本の父兄は金を払って、
  子どもにキャンプに参加させるなど、苦労を経験させている。

(7)日本では幼稚園でも、子どもは自分で洋服を洗って畳むけど、
  中国では大学生でも、洗濯物は家に送って洗ってもらい、
  きれいに畳んで送り返してもらうことを、当然だと思っている。
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読んでいて思ったのは、日本の子育てを良いと思う中国人は、
いづれ同じように子育てをする、価値感をもっているのではないか、
と言うことで、未来に対しては明るい希望を感じました。
中国にはかつて戦争以上に文化を破壊した、文化大革命があって、
そこで古いものが徹底的に破壊されてしまい、途絶えています。
だけど今の日本人が持っている、多くの文化的価値感は、
もともと中国の先達から学んだものを、日本流にしたものです。

今の中国は、共産党一党独裁が続いていますから、
日本と同じような文化になるのは、やはり難しいでしょうけど、
根っこは同じなので、最終的には分かり合えると思うのです。
そして同じ価値観を目指して、文化交流が進んでいけば、
日本と中国は強い絆を持てるはずで、アメリカの世界制覇にも、
対抗できる勢力になると、期待だってできるのです。

日本文化を求めて、世界中から旅する人が集まれば、
世界は今よりも、もっと平和になるでしょう。
一時的に戦争の好きなリーダーが、トップにいるとしても、
この国は和の国ですから、人々は和を重んじています。
それを世界の人々に示す観光は、平和の基礎にもなるのです。