未来は沖縄に見える!

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今回の衆議院選挙で、自民党は圧勝しましたが、
これは事前にわかっていたことで、仕方のないことです。
原発の是非や、沖縄の米軍基地、政府の膨大な借金、
欲に目がくらんだ官僚と政治家が、暗躍跋扈する日本。
この方向を突き進めば、どんな状態になるかは、
沖縄の現状を見れば、おぼろげながらも見えてきます。

国家の都合と軍事の都合が優先されて、民意は無視され、
政府と地元住民との齟齬が、明らかな形となって現れるのです。
そうなって初めて、自民党や経済界の組織票どころではなくなって、
人々はようやく人権とか選挙権とか、自らの権利に目覚める。
そして初めて選挙の投票において、単なる選挙地盤などではなく、
その人が何をしようとしているか、冷静に判断して投票するのです。

その結果は明確で、沖縄の4選挙区では自民党候補は全滅、
小選挙区では全員が野党という、はっきりとした民意が出たのです。
こうした民意は、福島でも示される可能性はあったはずなのに、
福島では強力な利権によって、選択軸がぼかされてしまいました。
そのまま欲と利権にまみれて、未来を狭いものにしてしまうのか、
いつか沖縄のように、自由と人権に目覚めた選択をするのか・・・

日本では沖縄だけが、政府与党に対して圧勝しましたが、
国会へ出れば多勢に無勢で、国の方針を変えることは困難です。
それでも妥協せずに、ただ長いものに巻かれるのでもなく、
自分たちの意志を示したことは、未来への大きな希望になるはずです。
かつての大きな戦争で、悲惨な体験をしたことを忘れることなく、
戦争への道を拒否して、平和な世界を求め続ける意志を応援したい。

そして自分たちの選挙区を振り返るとき、自民党の候補以外は、
とても多くの票を集められるとは思えない、立候補者ばかりです。
これでは最初から、結果は見えていたようなもので、
あとは自民党の単独2/3が、なるかどうかが気掛かりでした。
結果は自民党が若干減って、公明党が鍵を握ることになったので、
さすがに公明党は、戦争への道に対して抵抗することを願うのみです。

日本全土が沖縄の悲惨さを味わってからでないと、変われないなら、
それはあまりにも愚かで、痛ましいことになるしかありません。
せっかく同じ日本の沖縄で、あれだけの悲惨な体験をしたのだから、
僕らは過去の教訓を忘れずに、未来を切り開きたいと思うのです。
福島の記憶も忘れることなく、日本人の血肉として受け継ぎ、
いつか希望に満ちた選択肢が見えることを、祈らずにはいられません。