寺子と子育て

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距離が近い場所にあることや、過去に様々な活動を共にしたことから、
今も御縁が深い「寺子こどもえん」で、自然農も指導しています。
春から秋まで年間を通して、野菜作りから米作りまで実地指導している、
と言うことは、こども園専用の田んぼや畑が用意されていて、
園児と先生と父兄で、自給用の米や野菜を作っていると言うことです。

作っている量は少ないのですが、種蒔きから収穫までの全行程を、
野菜なら草刈やら水やりやら、米作りの場合に全行程はもっと大変で、
苗作りから田植え、草取り、稲刈り、ハサ干し、脱穀まで全部やります。
もちろん園児は力にはなりませんが、一緒にその場にいるだけでも、
多くの作業を体感することで、米や野菜が身近な大切なものになるはずです。

ただお店で買ってくるのではなく、食料を自分で作って食べることで、
食べ物に対する意識も変わるでしょうし、大切にする意識も育ってきます。
自然農では農薬や化学肥料は使わないので、健康への意識も高まる。
さらに寺子では、食べる料理にも自給野菜や米を使うだけでなく、
子どもたちが大人と一緒に料理をして食べる、特別な日もあるそうで、
そのまま家庭でもできれば、家族の絆も深まるかも知れません。

僕としては、そんな寺子のやり方や方針に共感していますから、
こうしてお手伝いもしているのですが、寺子こども園は認可外保育施です。
僕にはこの認可保育と認可外保育の意味合いが、よくわかりませんが、
結果として公費の援助がとても少ないのは、どうしてなのでしょう。
子育ても実はお役所優先で、自由にされては困るのでしょうか?

今年度僕は市の「子ども子育て会議」に、参加しているのですが、
役所の大量の資料に付き合わされてばかりで、子育てに関して、
自分の意見や要望を言っても、ほとんど取り合ってもらえないのです。
例えば寺子が認可外保育園と言っても、聖徳幼稚園が廃園になったあと、
仏教の教えを子どもの成長に活かしたい思いで、できた「こどもえん」に、
どうして市営の「こども園」と同じ支援がないのか、よくわかりません。

過去には1箇所に統合されようとした、いくつもの保育園と幼稚園を、
生活の場から遠くにするのは良くないと考えて、2箇所にしてもらいました。
それは市民活動と議員活動の成果でしたが、行政感覚は遅れています。
次々に市内の幼稚園や保育園を統合したあとから、政府の方針が変わり、
こんどは小規模保育を進めようと、矛盾したことをしています。

僕らは地域の実情にあったことを、コツコツとやっているのですから、
公立であろうと私立であろうと、同じように助成をしてこそ、
民間の意欲も高まるし、子どもたちの未来も広がると思うのです。
今日は寺子の子どもたちが、15の挑戦の中学生と一緒に田んぼにきて、
もうすぐになる稲刈りの準備をして、元気に帰っていきました。

「寺子こどもえん」の案内は、↓こちらから見られます。