ソーシャル シネマ ダイアログ in 南砺

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市長と谷崎テトラさん
 
じょうはな座の大ホールにおいて、昨夜映画の上映会がありました。
上映作品は「幸せの経済学」で、僕らが3年前に上映会をしたものです。
僕らは自主上映で、定員50人ほどの視聴覚室は満員でしたが、
今回は定員400人の大ホールに、やっぱり50人ほどの入場者でした。
つまりは3年前も今も、関心を持つ人の数は変わらないってことか?

とは言っても、今回は南砺市の公費を使って開催されたようだし、
僕らの自主上映の時は、僕自身が会場参加者と意見交換しただけなのに、
今回は田中市長とゲストの谷崎テトラさんが、お話しをされました。
あまりの参加者の少なさに、お二人も恐縮されたのか、
この映画は富山県では紹介されないから、皆さんはアンテナが高い、
と観客を持ち上げていたのが、ちょっと痛々しかった気がします。

映画の内容は、僕がいつもこのブログでもお話ししているとおり、
お金経済ではない豊かさについて、啓蒙を促すものですが、
こんなにお金を使って上映会をされると、少し違和感も感じました。
おかげで僕らは、無料で映画を見ることができたわけですが・・・
自主上映の時は有料だったことを思うと、残念に感じてしまったのです。
こんな公費を使えるなら、もっとやり方もあったと思うのですが。

それでもソーシャルシネマを使って、社会の問題を考えるのは、
願ってもないことなので、もっと市民に広まって欲しいと思いますし、
そうした活動を南砺市が始めたことは、やっぱりありがたいですね。
今回は最初の上映会でしたが、あと2回が予定されていますので紹介します。

10月15日(水)18:30~ 「よみがえりのレシピ」
          在来作物と種を守り継ぐ人々の物語
11月20日(木)18:30~ 「産土(うぶすな)」
          地域の課題と日本の美しい原風景
それぞれ谷崎テトラさんが出席されて、トークを聞けるらしいです。

僕らは「幸せの経済学」自主上映後も、いろいろ試みを続けており、
2011年11月30日には、東北大学の石田秀輝さんをお迎えして、
「昔ながらの知恵を守り、新しいテクノロジーと融和した、
  新たな循環型社会への手掛かりを掴むための勉強会」をやりました。
http://blogs.yahoo.co.jp/isop18/62494160.html

また「問題を起こさない生き方としての自然農」を広めようとして、
自らも自然農を続けるかたわら、新しい参加者も育てています。
市民講座で「自然農入門講座」や「豆と雑穀の料理教室」を開講したり、
映画で社会を考える講座なども、すでにやってきたことです。
なにしろ個人でやってきたことなので、広がりは小さいのですが、
お金ではない豊かさを、お金ではない形で示してきたと言うことです。

今後どのような展開になるのかは、参加してみないとわかりませんが、
「よみがえりのレシピ」も「産土」も、是非みたい映画なので、
次回からも欠かさずに、見に来させていただこうと思っています。
話し合いとしては物足りなくて、もっと突っ込んだ話をしたいのですが、
会場参加者から遊離しては、すそ野を閉ざす危険があるのでやめています。

ともあれ僕にとっては、こうした学習を知識の学習に止めずに、
多くの人が実践することで、社会を変える必要があると思っています。
特に次回の「よみがえりのレシピ」は、在来野菜のお話しなので、
妻も強い関心を持って、少しは実際にやっていることですから、
南砺市に仲間が増えれば、楽しさも増えてくると思いますからね!