空き家で暮らす若者たち

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都会では相変わらず、住居は高価なものでしょうが、
田舎暮らしでは、空き家がたくさんあるので安価です。
特別に建て直したりせず、古い家に住むなら、
場合によってはほとんど無料で、借りられます。
家の手入れや敷地の手入れをして、税金を肩代わりすれば、
それだけでも、家主にはありがたかったりするのです。

もちろん、近代的な外断熱がどうのこうのとか、
オール電化じゃなきゃイヤな人は、問題外でしょうが、
手間暇掛けて、こつこつ愛の巣をつくりたい人には、
こんな家を借りて、自分で手直しして暮らすことも出来る。
僕の知り合いとしては、彼が3組目になりますが、
古い家を安く借りて、のんびり新婚生活を始めています。

場所はいわゆるへんぴな所で、過疎化が進んでいますが、
おかげで周囲には、農地もたくさん空いているから、
それを借りて、自給自足的な生活だって出来ます。
写真の彼は、今はガソリンスタンドで働いていますが、
彼女のお腹も大きくなって、家のメンテナンスが忙しい。
そんなことができる能力も、必要ではありますが。

田舎では仕事がないと思って、都会へ行く若者は、
就職のために、生活しているような人が増えています。
だけど田舎では、必ずしも就職しなくても仕事はあるし、
生活自体を楽しむなら、余白がたくさんあるのも田舎です。
囲炉裏でも薪ストーブでも、自分で手入れをして、
家は広いから、好きな家具だって持ち込んで楽しめる。

田舎にはその土地独特の、人付き合いもありますが、
会社組織のように、上下関係ではありませんから、
住民は対等な関係で、話し合って物事を決めていきます。
古いしきたりを重んじるので、新しい人が入りにくい、
そんな土地柄の場所も有りますが、今では少しずつ変わって、
むしろ新しい感覚を、歓迎してくれる土地が増えています。

僕は2008年に、「街を捨てて田舎へ行こう♪」
http://blogs.yahoo.co.jp/isop18/56927309.html
と記事を書いたことがありますが、事態はさらに深刻です。
お金に頼りすぎる政府は、借金を1000兆円にまで増やし、
その解決策さえ、いまだにお金に頼ろうとしているのです。
その結果、貧富の格差はますます激しくなっているし、
明るい未来への見通しは、まったく見えないのが現実です。

もはや街ばかりではなく、価値感を捨てる時期であり、
過疎化する田舎へ行って、空き家でのんびり暮らすことで、
生活を建て直し、国を建て直すことが必要なのです。
そもそも豊かな経済とは、お金ばかりのことではなく、
ゆとりを持って生活を楽しめる経済、と理解すれば、
経済は拡大するよりも、分かち合いこそ大切なのです。