なごり雪?

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ずっと暖かい陽気が続いていたのに、昨日再び寒くなり、
今朝は早くからチラチラと雪が降って、少し積もりました。
北陸の人間にとって、この程度の雪は雪と思いませんが、
午後には消えて無くなりそうな、こんな雪は逆に印象的です。
まだ3月の、ようやく啓蟄を過ぎたばかりだというのに、
ちょうど4月に降る春の雪のように、何とも儚げです。

農作業をもう始めていいのか、まだ早すぎるのかと、
馬畑へ様子を見に行ったら、梅が小さく膨らんでいました。
3年前に2本植えた木の一本で、小さな蕾がいくつか、
初めての花が咲けば、梅の実も付くのでしょうか?
無農薬の梅で、梅干しを作ってみたくて植えた木なので、
これからどうなるか、楽しみが一つ増えた感じです。

今週は南砺市の各種委員会の、公募委員が募集されており、
僕も新たに2つの委員会へ、公募委員の応募をしてきました。
せっかく南砺市で「まちづくり条例」が制定されて、
今までは特定の人しか参加できなかった、行政の委員会に、
一般市民が参加できる道を開いたのですから、これはやはり、
大切にして、参加型の政治にしていきたいと思うのです。

選挙で議員を選んだら、あとはお任せというのでは、
なんとも心許ないし、市民の無責任だと言うしかありません。
民主主義の主役は市民で、市民の意志が表現できる限り、
これを優先させるのが、何よりも大切なことでしょう。
そのためには、市民も声を出し続けている必要があるので、
こうした公募委員への参加は、重要なことなのです。

市民の意思表示が無視されたり、政治が秘密裏の時代には、
民主主義も難しかったでしょうが、今の時代はそうではない。
情報開示も進んでいるし、僕らは意思表示する機会も多く、
政治は特定の人のものではなく、みんなのものになったのです。
困難はいつの時代にもありますが、それを克服するのは、
特定の政治家よりも、市民一人一人の努力なのです。

どんな優れた条例が出来ても、それを活かさないことには、
ただの紙切れと文言で、何の意味もなくなるでしょう。
春のなごり雪のように、きれいに消えるのではなく、
晩秋の初雪が根雪に変わる、しぶとさを胸にかかげて、
新しい時代を築いていきたい、そう思わずにはいられません。
今よりさらに、よりよい人間の時代を実現するために。