ひな祭り

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姫にとっては2回目のひな祭りは、特別なことはせずに、
午前中は子育て支援センターで、催しがあるので行くようです。
夜には妻がちらし寿司を作り、3人でお祝いをするのですが、
それだけのことでも姫は嬉しいようで、おひな様も大好きです。
なにせ木彫りのおひな様なので、時々なで回したりして、
親愛の情を示しながら、いつも姫なりに大切にしています。

今年は背屏風だけ、なんとかしたいと思っていたのですが、
適当な物を見つけられないでいたら、妻が手作りしてくれました。
段ボールに金紙を張っただけの、子供だましではありますが、
何しろ子どものお祝いなのですから、これで十分だと思います。
来年は姫も、いくらか物の価値がわかるようになるかも知れませんが、
その時はもう少し洒落た和紙を用意して、一緒に作ればいいのです。

身の回りにある物を使って、お祭りの用意をするのは楽しいけど、
昔のように時間がたっぷり使えないから、ついついお金で買う。
だけどお金で買うだけなら、高額な商品の方が良さそうに見えるし、
そんな金額でしか見られなくなれば、子どもの成長を妨げる。
子どもの時間の内は、もっと自由に世界を見ていられるように、
なるべく親しい者たちで、手間暇を掛けるのが豊かだと思うのです。

我が家にはお年寄りもいないし、僕は親戚縁者とも縁遠い。
辛うじて妻の実家からは、いろいろ気遣ってもらうのですが、
それ以外は妻と僕と姫の3人だけで、あらゆることが営まれます。
他に姫の相手をする人間がいないので、なるべく外に連れ出し、
ママさん同士の集まりとか、自然農の集まりとかにも連れて行きたい。
幸い僕の周りには、子連れに優しい人が多いのがありがたいですね。

男の子を祝う端午の節句では、男用の飾りばかりが並びますが、
女の子用の桃の節句では、男女が一緒にそろうのが好ましく思う。
子どもの頃に姉の雛飾りが気になって、こっそり見に行くと、
内裏びながこちらを見るようで、ドキドキした思い出があるのです。
姫のおひな様は木彫りで、彫り師の孝明さんにお願いしたとおり、
優しい顔立ちなのが、僕も妻もそして姫も気に入っています。

これから10年後、20年後の社会をどのようにしていくのか、
今は昔とは違って、誰かに任せてしまうのではなく自分たちで作る。
そんな気持ちがあるから、いくつもの市民活動に顔を出して、
協働のまちづくりにも、積極的に参加しようと思っているのです。
もう若くはないので、出来ることはそう多くないのでしょうが、
だからこそ、出来ることだけはやって生きたいと思うのです。