厄介なネット広告

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今では当たり前のように、このブログにも広告が出ますが、
ブログを開設した当時は、広告はありませんでしたし、
広告が始まってからも、目立つところにはありませんでした。
そしてユーザーの数が増えたところで、急に広告が出しゃばってきて、
この時点で、ブログを他に変えた人も多かったようですが、
僕は既に多くの記事を載せていたので、閉鎖したくなかったのです。

結局は自分とも記事とも無関係な、大きな広告が幅を利かせて、
なんとも下品な、商業主義のブログになってしまいましたが、
これも無料ブログの維持のためには、仕方ないかと思っていました。
ところが最近のネット広告は、そんな簡単なものではなく、
この広告スペースに載る広告は、使うユーザーごとに違って、
実にうまく、関心のある内容に絞り込まれているようなのです。

例えば僕が、最初はYahoo!が送り出すストアの広告で、
きれいなお姉さんの下着姿に惑わされ、もっと大きな写真が見たい、
と思ってクリックすると、その記録が自動的に解析されてしまいます。
すると次回から、これでもかこれでもかと下着の女性が登場して、
インタレストマッチによって、さらに過激な映像も選ばれてきますから、
当分の間、僕のサイトの広告欄はH画像で満たされてしまうのです。

これを解消するには、まったく無関係の広告が出るように、
無関係な商品の販売サイトにでもアクセスして、コンピューターを騙し、
きれいなお姉さんの下着など、興味がないかのように検索する必要がある。
いや実はそんなこと、僕自身は本当はどうでもいいのだけど、
家族と一緒に使っているパソコンなので、妻がネットを使うたびに、
下着のお姉さんの広告が出るのは、ちょっと困るのですよ。

Yahoo!では、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)が、
こういう広告の仕組みになっているようですが、実際に効果的で、
例えば僕が自分で捜したかった情報も、次々に出てきます。
ただしそれらは、Yahoo!と広告の契約をしているところだけなので、
実はもっと他に興味深い情報があっても、それは出てこないし、
出てくる情報はすべて、何かを買わせたいところばかりなのも困ります。

悪貨は良貨を駆逐する!の言葉通り、人は大量に情報があるものは、
情報が少ないものよりも尊重する傾向があるので、惑わされやすい上に、
向こうから押し掛けてくる情報に押されて、自分で探さなくなる。
お金にはあまり関係なく、密かに魅力を持ち続けているものは、
以前よりもさらに探しにくい、商業主義のネットになっているので、
僕らはこうした現実を、心しておかなければならない時代になったのです。