本川氷見市長とワークショップ

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昨年4月に行われた、氷見市長選挙において、
プロのファシリテーターが、初めて市長になり、
一躍脚光を浴びることになった、富山県氷見市です。
ファシリテーターが、どんな政治をおこなうのか、
大いに興味はあるのですが、僕は子育てが始まって、
氷見は遠くなり、その後の様子は知りません。

ところが先日、南砺市のじょうはな座において、
本川市長を招いた、ファシリテーター講座があると聞き、
どんな内容か知りたくて、話を聞きに行ってみました。
本川さんのお話しは、最初の40分だけでしたが、
氷見市の新しい試みとして、市民との直接対話を増やし、
市民とのワークショップから、意見を拾っているとのこと。

氷見市はもともと興味深い地域で、海と山が入り組み、
今は漁の町として有名ですが、実際は山も魅力的な所です。
海の間近に山があって、山間から海を眺める風景などは、
新しいレストランやカフェなどに、うってつけです。
万葉の頃から知られた、歴史的な由緒もあるし、
新旧の魅力が混在する、未来を予感させる町なのです。

このように可能性に富んだ町で、市民の声を聞き集め、
それを市政に活かすことが出来れば、鬼に金棒でしょう。
僕らの田中南砺市長も、市民協働のまちづくりを掲げ、
様々な取り組みを進めていますが、まだ市民との距離がある。
本川氷見市長は、ファシリテーターの技術を使って、
市民と行政との距離を、一気に縮めているとみられます。

本川氷見市長による、ファシリテーター講座の後は、
ワークショップによって、エコビレッジを考える時間でした。
「なんと里山なりわい塾」の一環で、企画されたようで、
予想外に人が集まったせいか、会場は混み合っていました。
それでも意見交換していると、2年前に参加していた頃とは、
少し違った風を感じ、時代が進んでいることを知りました。

エコビレッジに求めるものは何か、出てきた意見をみると、
自給自足、循環型社会、空き家利用、人もエネルギー、
心の豊かさ、自然に還る、昔の暮らし、幸せ感、物々交換。
さらに日本文化の根っこ、自宅出産や、医者要らずの食生活など、
一昔前の日本文化を、求める流れが増えているようでした。
これは僕らが望んだところのものですが、どう実現するのか?

本川市長なら、これをどのように活かしていけるか?
あるいは田中市長なら、どんな新しい政策が出てくるのか?
せめて会場の人たちと、もっと話し合ってみたかったのですが、
短い時間のワークショップでは、いつものことながら、
意見交換までは行けずに、時間切れで中途半端な感じでした。
参加者の多くは、意見を言うだけで終わったのでは・・・