地下水に広がり始めた汚染

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誰も責任を取らなかった、おぞましい福島原発事故は、
無責任なままに2年半が過ぎて、事態は深刻化の一途です。
何しろ誰も責任を取らなくて良いのですから、何でも有りで、
無責任体質は今も続き、放射能のだだ漏れは深刻なのです。
これまでのところ、事故後の最大の懸念は燃料プールで、
使用済み核燃料の貯蔵プールが、万が一壊れたら日本が滅びる。
そんな危うい事態のまま、原発の再稼働が目論まれています。

さらにこの国の指導者は、現場の人が呆れるような嘘つきで、
太平洋一帯に放射能汚染を広めながら、管理されていると公言し、
お金さえ注ぎ込めば、問題は解決したかのように済ましている。
こんないい加減な管理だから、放射能漏れは収まるどころか、
今朝のニュースによれば、地下水まで大量汚染が始まりました。
福島原発近くで観測用に掘った井戸から、異常な数値が出たのです。
危険なβ線を出すストロンチウムが、三日間で27倍に上昇し、
1リットルあたりに、2100ベクレルを観察したというのです。

隠蔽が得意な政府も、さすがに隠しきれなかったのでしょう。
世界で最も危険な場所となった、福島原発4号機の貯蔵プールでは、
政府の目論見では、すでに使用済み核燃料の取り出しが始まって、
危険性が少しは軽減されていたはずですが、まったく機能していません。
取り出そうとした核燃料が変形していたとか、トラブルが続いていて、
いまだに使用済み核燃料の取り出しは、始まってさえいないのです。
そして次々にあふれ出す放射能汚染水は、太平洋に拡散し続け、
いよいよ今回は、ついに井戸水にまで広がったと伝えられたのです。

日本の地下水脈や地下水系の流れなど、どれほどわかっているのか、
たぶん大まかなことしかわからない状況下で、地下水が汚染され、
この先どんな広がりを見せるのか、誰もわからなくなりつつあるのです。
それでなくとも様々な環境汚染要因によって、生命体は苦しめられ、
人間にも様々な病気の発生が増えて、国民総病人になりつつある。
ここへ地下水まで放射能汚染が広がれば、どんな事態になるか、
もはや誰も予測できない、未来を蝕む時代が始まるのでしょうか?
そんなことにならないために、僕らに出来ることはないのか?

それにしても不思議なのは、あまりにも未来のない原発ってものを、
政治家や経済界の人間は、どうして捨てることが出来ないのか。
現場の人間を苦しめるばかりの嘘つき内閣は、どうして人気があるのか、
まともに考えれば日本は奇妙な国ですが、そんなことをしている間に、
気がつけばまた危機は忘れられて、痴呆症国家になるのでしょうか。
それでも確かに新しい動きはあるのですが、嘘つきには敵わない。
やっぱり多くの国民は、騙されたくてしょうがないのかも知れません。
そう考えて初めて、辻褄が合って見えてくるのですが・・・