恐ろしい食品添加物

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今日の午前10時過ぎから、社会福祉センター3階ホールで、
安陪司さんの講演があったので、話を聞いてきました。
彼の著書「食品の裏側」は、70万部を越えるベストセラーとなり、
日本ばかりでなく、中国、韓国でも翻訳出版されています。
彼は食品添加物のエキスパートであり、このわかりにくい添加物が、
どれほど危険なものか、わかりやすく講演していただけました。

僕らは日常的にコンビニやスーパーで、総菜や弁当を買い、
手軽で簡単な食事を安く手に入れて、普段の生活を送っています。
だけどこうした食事には、かならず食品添加物が入っていて、
本来の食材とはまったく別の、化学薬品を食べていたりするようです。
欧米では食品添加を禁止されているような、危なっかしい薬物が、
日常的に使われていて、本当に安全と言えるのでしょうか?

安陪さんは長年の経験から、こうした食品に疑問を持ち、
今では仕事を離れて、食品添加物の使用に警鐘をならしながら、
その実態を多くの人に知ってもらうべく、講演活動をされています。
安くて簡単で、手間暇の掛からない食事を取っていると、
大量の食品添加物を食べて、体内に取り入れることになりますが、
その結果何が起きるかは、あまり知られていないのが実情です。

しかし欧米諸国では食品添加が禁止され、発ガンの危険性がある、
たくさんの薬品が、日本では禁止されないのは何故なのか?
安陪さんはその一番の理由として、“経済優先”があるのだと言います。
将来的な健康への悪影響よりも、見た目がきれいな食品がつくられ、
それが産業として成り立つときに、この国では添加物の使用が許可される。
子どもや孫への影響など、政府も消費者も考えていないようなのです。

最近は「防腐剤を使っていない」と表示した食品が増えましたが、
実は「PH調整剤」と名前が変わって、大量の化学薬品が使われている。
日本人はこうした事実に無頓着なので、知らないうちに化学薬品を食べ、
その結果が現れるのは、子や孫の世代になるということです。
化学物質による大気汚染や、放射能による環境破壊などは防げないけど、
食物の農薬汚染や食品添加物なら、個人で避けて暮らすことができる。

農薬を使わない作物を手に入れ、あるいは自分で作って、
自給自足的に生活すれば、大量の化学物質を食べなくて済みます。
その手間暇を惜しんで、楽で便利で安い食品を食べ続ければ、
やがて体に不都合な症状が出るのは、当然の報いでしょう。
それを避けるために、僕らは正しい知識を身につけて、
リスクを知った上で覚悟して選択し、実践することが必要です。

日本は世界で最も優れていると言われた、和食文化を持ちながら、
世界で最もルーズな、食品添加物を使い続けています。
今や世界的にも危険になってきた、日本人の食生活ですが、
こうした事情を作り上げたのは、経済優先の政府方針だったのです。
貿易による利益を優先するあまり、日々の食事が疎かなって、
農薬と食品添加物が、日本人の未来を蝕んでいるようなのです。