自民党は、ナチスに見習え!

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参議院選挙でも自民党が勝って、いよいよ憲法改正へのステップが始まりましたが、
自民党内では、まず憲法改正に必要な特別多数決条項を、普通の過半数に変えるため、
2/3工作が進められて、その後に戦争国家への道を歩むと見られていました。
ところが29日の麻生太郎副総理の発言は、そんな生易しいものではなく、
「ドイツのヒットラーに見習って、静かに誰も気付かないうちに一気に変えたらいい」
わーわー騒いで改憲議論などしないで、さっさと改憲してしまえばいいと言い放っています。
 
あまりの本音なので驚くしかありませんが、その内容を知らずに過ごしてしまえば、
僕らはある日気がつくと、いつのまにか憲法が変わって軍事国家になっている可能性がある。
選挙で自民党に投票し続ける人たちは、ほんとうにそれでいいと思っているのか?
ここにその内容を記ながら、あらためて民主主義の是非を問いたいと思うのです。

麻生太郎副総理が29日、東京都内でナチス政権を引き合いにした発言は次の通り。
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 僕は今、(憲法改正案の発議要件の衆参)3分の2(議席)という話がよく出ていますが、
ドイツはヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、
ヒトラー出てきたんですよ。ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。
全然違いますよ。ヒトラーは、選挙で選ばれたんだから。ドイツ国民はヒトラーを選んだんですよ。
間違わないでください。

 そして、彼はワイマール憲法という、当時ヨーロッパでもっとも進んだ憲法下にあって、
ヒトラーが出てきた。常に、憲法はよくても、そういうことはありうるということですよ。
ここはよくよく頭に入れておかないといけないところであって、私どもは、
憲法はきちんと改正すべきだとずっと言い続けていますが、その上で、どう運営していくかは、
かかって皆さん方が投票する議員の行動であったり、その人たちがもっている見識であったり、
矜持(きょうじ)であったり、そうしたものが最終的に決めていく。

 私どもは、周りに置かれている状況は、極めて厳しい状況になっていると認識していますから、
それなりに予算で対応しておりますし、事実、若い人の意識は、今回の世論調査でも、
20代、30代の方が、極めて前向き。一番足りないのは50代、60代。ここに一番多いけど。
ここが一番問題なんです。私らから言ったら。なんとなくいい思いをした世代。
バブルの時代でいい思いをした世代が、ところが、今の20代、30代は、バブルでいい思いなんて
一つもしていないですから。記憶あるときから就職難。記憶のあるときから不況ですよ。

 この人たちの方が、よほどしゃべっていて現実的。50代、60代、一番頼りないと思う。
しゃべっていて。おれたちの世代になると、戦前、戦後の不況を知っているから、結構しゃべる。
しかし、そうじゃない。

 しつこく言いますけど、そういった意味で、憲法改正は静かに、みんなでもう一度考えてください。
どこが問題なのか。きちっと、書いて、おれたちは(自民党憲法改正草案を)作ったよ。べちゃべちゃ、
べちゃべちゃ、いろんな意見を何十時間もかけて、作り上げた。そういった思いが、我々にある。

 そのときに喧々諤々(けんけんがくがく)、やりあった。30人いようと、40人いようと、
極めて静かに対応してきた。自民党の部会で怒鳴りあいもなく。『ちょっと待ってください、
違うんじゃないですか』と言うと、『そうか』と。偉い人が『ちょっと待て』と。
『しかし、君ね』と、偉かったというべきか、元大臣が、30代の若い当選2回ぐらいの若い国会議員に、
『そうか、そういう考え方もあるんだな』ということを聞けるところが、自民党のすごいところだなと。
何回か参加してそう思いました。

 ぜひ、そういう中で作られた。ぜひ、今回の憲法の話も、私どもは狂騒の中、
わーっとなったときの中でやってほしくない。

 靖国神社の話にしても、静かに参拝すべきなんですよ。騒ぎにするのがおかしいんだって。
静かに、お国のために命を投げ出してくれた人に対して、敬意と感謝の念を払わない方がおかしい。
静かに、きちっとお参りすればいい。

 何も、戦争に負けた日だけ行くことはない。いろんな日がある。大祭の日だってある。
8月15日だけに限っていくから、また話が込み入る。日露戦争に勝った日でも行けって。
といったおかげで、えらい物議をかもしたこともありますが。

 僕は4月28日、昭和27年、その日から、今日は日本が独立した日だからと、
靖国神社に連れて行かれた。それが、初めて靖国神社に参拝した記憶です。それから今日まで、
毎年1回、必ず行っていますが、わーわー騒ぎになったのは、いつからですか。

 昔は静かに行っておられました。各総理も行っておられた。いつから騒ぎにした。マスコミですよ。
いつのときからか、騒ぎになった。騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。
だから、静かにやろうやと。憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、
ナチス憲法に変わってたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。

 わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。
ぜひ、そういった意味で、僕は民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、しかし、
私どもは重ねて言いますが、喧噪(けんそう)のなかで決めてほしくない。
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(発言はここまで)
 
静かにしていれば、勝手に何でも自分たちの都合のいいように決めてしまう、
それでは困るから大勢の人がわーわー騒ぐ、ってことがこの人にはわからないらしい。
誰にも文句を言われずに好き勝手をしたい!だなんて、あまりにも虫のいい人です。
こんな人が副総理の国は、だいぶ危ない国だと言われても仕方ないでしょう。