富山県市町村中堅職員研修

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正確には、「平成25年度 市町村中堅職員基礎課程研修」
となっていましたが、平成20年度に採用された職員の中から、
160人ほどが集まって、2日間を掛けての研修会がありました。
両日とも、朝の9時から夕方5時までタイトなスケジュールで、
僕らは二日目の午後に、「パートナーシップによるまちづくり」
を受け持って、ワールドカフェによる企画検討会を行いました。

大きなホール会場に、6人ずつのテーブルを人数分用意して、
最初からこのテーブルで、NPOの役割などを話します。
一通り話したら、様々な人たちとの協働を体験してもらえるよう、
それぞれが個人として、普段から考えていることをアピールし、
お互いの相互理解から、パートナーシップ体験を始めます。

1,「これからあなたの“まち”を、どんな“まち”にしたい?」
2,「その“まち”を実現するために、貢献できること、
   応援してもらいたいことは、どんなものがあるだろう?」
3,「いろんな“知恵”“ちから”“人”をつなげるために、
   大切なことは何?」

このような順番で、自分が協働でまちづくりをする場合に直面する、
様々な問題のシミュレーションになるように、話を進めていきました。
公務員としての“私”は、いったい何が出来るのかを考えながら、
本来の自分がやりたいことを重ね合わせて、実現させる道を探ります。
そしていくつもの問題を解決するには、誰と協働すればいいのかを、
同じ行政職員と、本音でトークすることが大きな体験になります。

今の富山県にある市町村は、それぞれかなり大きな組織ですから、
同じ市の職員同士でも、部署が違えば話をすることもまれでしょう。
それでも県内各地の行政職員が、同じテーマで話をすれば、
次々に話題に花が咲いて、すぐにうち解けて親しくなるのです。
最後は全員が、自分で解決したいテーマを紙に書いて掲げ、
同じテーマの人が集まって、アピールの企画を練り上げました。

模造紙に書き上げられたアピールは、子育てや婚活のテーマが多く、
富山県らしい、豊かな自然を活かせる環境作りなどもありました。
かつては多かったと思われる、自動車道路整備や都市化の企画はなくて、
今あるものを大切に、平和で穏やかな暮らしを望む人が多いのも、
僕らが進めている市民活動と、方向性が同じなのが心強かったです。
参加者は30歳前後の人たちで、感性は同じなのでしょう。

この研修で、僕が協働を理解してもらうコーナーを受け持つのは、
今年で3回目になりますが、Nプロとしは去年から担当を引き受けて、
何ヶ月も前から、議論を重ねて準備を進めてきています。
市民のまちづくりNPOと、各地の行政が協働するための基礎を、
ここでしっかり身につけて欲しいと思い、引き受けている企画です。
これから将来に向けて、協働のまちづくりを本格化させましょう!