テレビの価値

イメージ 1
テレビが無くなって、まもなく2年になります。
この間にテレビを買おうと思ったことは、ないのですが、
先日たまたま、ジョーシンのダイレクトメールで、
シャープの液晶40型テレビを、入札する案内がきて、
面白半分に金額を書いて出したら、落札できてしまいました。
金額は、51515円と書いたはずですから、
実勢価格から見ても、だいぶ安いはずなのですが。

最近はテレビが売れていない、とはよく聞きますが、
技術革新だけは進んで、3Dや4Dのテレビが売り出される。
だけどテレビが提供するのは、番組の内容であって、
技術的な要素は、その目的を叶えてくれたらいいのです。
いったい3Dや4Dのテレビで、何を見るのかが、
まったくもってわからないから、売れるはずもありません。
3Dで見られる面白い番組って、そんなにあるのでしょうか?

おっと失礼、我が家にはそもそもテレビがないのに、
番組の批判をするのも、おかしな話ではあるのですが、
2年前と今と、番組にさほど変化があるとも思えないのです。
芸能界自体は変化して、モモクロZやAKB48の活躍が、
様々なメディアでもてはやされ、画面や紙面を賑わせていますが、
これだってテレビがなくても、インターネットで見られます。
実際にAKBの総選挙も、モモクロZのコンサートも、
僕はテレビではなく、インターネットで見たのです。

そんな僕が、どうして今頃テレビの入札に参加したかと言えば、
妻が子育てで家を出られないから、退屈していると思い、
少しは気を紛らわすのに、いいのではないかと思ったのです。
ところが最終的には、落札できたので買うか買わないか、
聞いてみたところ、妻は買わなくていいと言います。
テレビがあれば、どうでもいい番組を見てしまうから、
ない方が自分のためにも、姫のためにもいいと言うのです。

たしかに妻は、僕と一緒に暮らす前は実家にいて、
しょっちゅうテレビを見ていたのですが、それだって、
今思えば、必ずしも見たくて見ていた訳じゃないらしいのです。
なんとなくテレビをつけてしまって、時間を取られ、
あとになって、時間を無駄にしてしまったと後悔する。
テレビがあれば、また元の生活に戻ってしまうし、
目を悪くするだけだから、いらないと言うことでした。

もはや金額の問題ではなく、テレビそのものが不要品で、
広告業者のいいように、弄ばれたくないのでしょう。
それはもう、願ってもない判断ではあるのですが、
たまにはドキュメンタリーや、サッカーの国際試合など、
見てもいいかな、と思っていた僕の方がちょっとがっかりで、
だけどやっぱり、今回は買わない判断を良しとしました。
新聞は図書館で、テレビは歯医者の待合室で充分です。