お金とウンコ

イメージ 1
 
社会経済の“脱成長”を唱えていると、
「それでもお金は必要でしょう」と言われます。
僕は「お金が不要だ」と言ったことはないし、
お金がないと、人間の社会生活は行き詰まります。
だからもちろん、まったく有害で不要な原発とは違って、
お金には重要な役割があるのですが、問題なのは、
過剰なお金への期待と、お金経済の拡大です。

それをどのように理解してもらうか、考えていたら、
いわゆるウンコのようなもの、と理解すれば、
比較的わかりやすいのではないか、と思い至りました。
人間にとってウンコは大切で、なくてはならないし、
これが出なくなれば、人間は生きていられません。
そのくらい大切なウンコですが、過剰に溜め込んだり、
外に出さないでいれば、病気になってしまうのです。

同じようにお金も、過剰に貯め込んだり、
入ったものを外に出さないでいると、病気になる。
ウンコを溜め込むと、有害なガスを発生したり、
体内の新陳代謝が滞って、様々な不都合が起きてきます。
お金も同じように、溜め込むと問題が膨らんでしまい、
やがては害悪になって、社会本体を蝕んでしまう。
お金とウンコは、かように似たものだと思い至りました。

ウンコがもたらした病気は、通りを良くして、
新陳代謝を高めることで、治癒するのでしょうが、
お金も同じように、流れを良くする必要があるでしょう。
ところが現実には、お金を増やす解決策を採るので、
結局はどこかにしわ寄せが来る、右のものを左に置く、
そしてどこかに溜まる分だけ、他のところになくなって、
糞詰まりの、新陳代謝不良になってしまうのです。

お金もウンコも、大切だし必要なものですが、
溜め込めば新陳代謝が滞って、病気になってしまう。
ウンコは体内で腐敗が進み、お金は社会を腐らせるので、
滞らないように、素早く出してやればいいのです。
食べても食べても、食欲が止まらない人は過食症で、
稼いでも稼いでも、お金への欲望が止まらないのも病気です。
もっと身の程を知って、健康に暮らしたいものですね!