お金とウンコ
社会経済の“脱成長”を唱えていると、
「それでもお金は必要でしょう」と言われます。
僕は「お金が不要だ」と言ったことはないし、
お金がないと、人間の社会生活は行き詰まります。
だからもちろん、まったく有害で不要な原発とは違って、
お金には重要な役割があるのですが、問題なのは、
過剰なお金への期待と、お金経済の拡大です。
「それでもお金は必要でしょう」と言われます。
僕は「お金が不要だ」と言ったことはないし、
お金がないと、人間の社会生活は行き詰まります。
だからもちろん、まったく有害で不要な原発とは違って、
お金には重要な役割があるのですが、問題なのは、
過剰なお金への期待と、お金経済の拡大です。
それをどのように理解してもらうか、考えていたら、
いわゆるウンコのようなもの、と理解すれば、
比較的わかりやすいのではないか、と思い至りました。
人間にとってウンコは大切で、なくてはならないし、
これが出なくなれば、人間は生きていられません。
そのくらい大切なウンコですが、過剰に溜め込んだり、
外に出さないでいれば、病気になってしまうのです。
同じようにお金も、過剰に貯め込んだり、
入ったものを外に出さないでいると、病気になる。
ウンコを溜め込むと、有害なガスを発生したり、
体内の新陳代謝が滞って、様々な不都合が起きてきます。
お金も同じように、溜め込むと問題が膨らんでしまい、
やがては害悪になって、社会本体を蝕んでしまう。
お金とウンコは、かように似たものだと思い至りました。
ウンコがもたらした病気は、通りを良くして、
新陳代謝を高めることで、治癒するのでしょうが、
お金も同じように、流れを良くする必要があるでしょう。
ところが現実には、お金を増やす解決策を採るので、
結局はどこかにしわ寄せが来る、右のものを左に置く、
そしてどこかに溜まる分だけ、他のところになくなって、
糞詰まりの、新陳代謝不良になってしまうのです。
お金もウンコも、大切だし必要なものですが、
溜め込めば新陳代謝が滞って、病気になってしまう。
ウンコは体内で腐敗が進み、お金は社会を腐らせるので、
滞らないように、素早く出してやればいいのです。
食べても食べても、食欲が止まらない人は過食症で、
稼いでも稼いでも、お金への欲望が止まらないのも病気です。
もっと身の程を知って、健康に暮らしたいものですね!