夕日と朝日

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この写真は、2週間ほど前に撮った夕日ですが、
この風景の田んぼも、今では田植えが終わっています。
砺波平野のほとんどの田んぼは、田植えが終わって、
今はたくさんの稲が、すくすく成長しています。
だけど自然に育苗したものは、今が苗の成長期で、
このあとしばらくしてから、田植えの状態になります。

今年の僕らの稲苗は、4月の気温が低かったので、
成長が遅いために、どうなるか心配だったので、
多少の苗は、営農組合から分けてもらうことにしました。
その苗が既に届いているので、昨日から少しずつ、
田植え作業を始めていますが、気持ちが落ちつきます。
広々とした田んぼにいるだけで、心が静まるのです。

今年の新しい田んぼは、国道のすぐ脇なのですが、
少し窪地で、周囲から取り残されてような場所なので、
その中にいると、農の世界に没頭できる気がするのです。
今朝は夜明け少し前に、田んぼに到着した時刻には、
今にも朝日が顔を出しそうな、朝焼けの頃だったので、
日が昇る写真を撮りたいと思ったのですが、ダメでした。

日が昇るまでに、少し時間がありそうだったので、
ちょっと農作業を始めてしまったら、夢中になって、
気が付いたら、すっかり朝日が昇った後だったのです。
夕日が落ちるのも早いけど、朝日が昇るのは、
さらにもっと早いような、そんな感じがするのです。
朝日が昇る頃は、気持ちよく明るいですからね!

日本人は、朝日や夕日が好きな人が多いようですし、
僕もその例に漏れず、平野や砺波平野で何度も見ています。
そんな中でも、シャッターチャンスを逃さない時には、
まちがいなく良い写真が撮れるのですが、これが少ない。
特に水平線や地平線に落ちるところは、モヤが掛かりやすく、
クリアな状態で撮れることが、とても少ないのです。

それでもこれまで見てきた中で、忘れられない、
いくつかの夕日や朝日は、その半分ほどを写真にして、
今でも時々見ては、そのときの感動を思い出します。
そして同時に、平野でゆっくり見た朝日も、
砺波平野で仕事の前に見た朝日も、同じ輝きを感じる、
“美しさ”という一本の矢が、貫いている気がするのです。