質素で静かな暮らし

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なるべく質素で静かな暮らしがしたい、と思いながら、
たったそれだけのことが、なかなか思うようにいきません。
僕自身は、もうさほど望むものはないのですが、
日々の暮らしで関わる人たちと、付き合っていくために、
多くのことを抱え込み、こなしていかなくてはなりません。
特に物欲と思われる誘いは多くて、うっかりすれば、
欲しがらないことが、奇妙なことにさえ思われてきます。

人は人を愛する気持ちを、物に込めて伝えるものと、
そこまではまだわかるのですが、いつのまにか金銭感覚で、
高価な物が、愛する気持ちまで高いかのように思ってしまう。
実際には関係なさそうなことが、テレビドラマによって、
あるいはバラエティショーによって、世の当たり前になるのです。
貧富の格差を生むのは、単にお金のあるなしだけではなく、
お金のあることが豊かだと、教え込んだ成果でもあるのです。

我が家の家族は、僕を含めて食いしん坊ばかりなので、
外食をしないと言っても、様々な食材が台所に溢れてきます。
結婚して子どもが生まれてからは、買い物に行けないことが多く、
あるいは「ふみこよみ」を読んだ影響で、乾物を欠かしません。
ひじき、干し大根、各種の麩、高野豆腐、干し昆布、干し椎茸、
また粉物として、強力粉、薄力粉、米粉などもあるし、
自家製の梅干しやラッキョ酢の、保存食だって大切です。

独身の時は一日2食しか食べない日が、多かったはずなのに、
今は必ず3食食べて、それも結構な量を食べています。
肉食よりも野菜食の方が、量を食べるものでしょうけど、
僕も妻も毎回たっぷりと食べて、僕はそれでも太りません。
今は主に農作業ですが、毎日朝早くから水の管理をしていたり、
姫の面倒を見たりで、何もなくても忙しいところに、
市民活動や町内活動が入ると、それはもうてんてこ舞いです。

朝は消化にいいお粥やおじやが多いのですが、今日はさらに、
おかずらしいおかずは何もなくて、梅干しにもろ味噌と漬け物、
せめて遊び心でもと思って、顔を描いて遊んでいたら、
妻も真似して、こんな二つの顔が並んで出来ました。
これほど質素なことは少ないけど、普段のカロリー過剰から、
たまにはこんな食事も、いいような気がするのです。
体への負担も少なく、胃もたれなどにも無縁ですからね。